【巨人】畠、開幕ローテ猛アピール オープン戦初先発6回3失点無四球 原監督「非常にいい」

スポーツ報知
先発の畠は6回を投げ3失点(カメラ・関口 俊明)

◆オープン戦 巨人6―3日本ハム(20日・甲府)

 巨人の畠世周(せいしゅう)投手(24)が、開幕ローテーション入りへ猛烈アピールだ。オープン戦初登板となった日本ハム戦(甲府)で先発し、6回7安打3失点6奪三振、無四球。宮本投手総合コーチは「彼が(候補の)一人に加わってきたことは喜び。参りました」とうれしい悩みを打ち明けた。ローテ争奪戦は残り1枠。21日の西武戦(メットライフ)には高橋がマウンドに上がる。また、5番打者を争うゲレーロは、来日3年目で初の満塁弾を放った。

 はい上がり、畠がやっとスタートラインにたどり着いた。2軍から合流し、オープン戦初登板で6回106球、7安打3失点6奪三振、無四球。試合後にいつもの笑顔はなかったが、第一声は畠らしい感謝の言葉だった。

 「チャンスを与えていただきすごくありがたく思い、投げさせていただきました。結果自体は点も取られてしまっているので完璧とはいえないですけど、次に生かしていきたいと思います」

 投球は反省の言葉が続いた。直球でファウルを取ることをテーマに掲げたが「簡単に捉えられていた気がした」。全体的に球が高かったことが原因だが、5回1死二塁では西川、大田を続けてスライダーで空振り三振に斬った。「三振を取りたい時に取れた。そこは良かったかな」。今季実戦で最長の6回を投げきった。

 昨季は後半戦から中継ぎの救世主として9登板2勝0敗、防御率2・79。だが、秋に上半身のコンディション不良でリハビリ調整。万全な状態になったが、春季キャンプも2軍スタート。それでも150キロ超の直球を投げる右腕に対する首脳陣からの期待は変わらず、いつでも1軍で投げられる準備を重ねてきた。

 「1軍で(野球が)できていない悔しさはあるが、自分がしてしまったことの結果が、今(の状態)になっている。そこはしっかりと受け止めて、これから頑張っていけば必ずチャンスは頂けると思う。1軍を目指して頑張りたい」

 宮本投手総合コーチは「全球種で勝負ができる。彼がここにきて(候補の)一人に加わってきたというのは喜び。参りました」とうれしい悲鳴。原監督も「印象としては非常にいい。(開幕ローテの)名乗りを上げたと思う」と一角に期待した。

 先発ローテは残り1枠。「開幕ローテに入ることほどうれしいことはないけど、入れなくてもチャンスをもらえるように頑張っていきたい」。大逆転ローテ入りを狙う。(玉寄 穂波)

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