【巨人】岡本、坂本勇、陽、重信4発“ホームランショー” OP戦9年ぶり大勝劇

スポーツ報知
2回無死、岡本が中越えに先制本塁打を放つ(カメラ・橋口 真)

◆オープン戦 西武2―13巨人(21日・メットライフドーム)

 巨人が打の主役・坂本勇、岡本の本塁打などで、16安打&13得点と爆勝した。2回に若き4番が巨人での実戦13試合ぶりの一発となるオープン戦2号ソロを放つと、5回には勇人がオープン戦3号勝ち越し3ラン。昨季16勝でパ・リーグ最多勝に輝いた多和田から6回途中までに9安打7得点の猛攻を見せた。その後も攻撃の手を緩めず、オープン戦では2010年3月20日の横浜戦(東京D)で19安打を放ち15得点を奪って以来、9年ぶりの大勝劇となった。

 打球は、一瞬で岡本の視界から遠ざかっていった。風格漂う主砲の一撃に、豪快なアーチを見慣れている西武ファンからもため息が漏れた。両チーム無得点の2回先頭。昨季パ最多勝で今季の開幕投手を務める多和田の外角低め144キロ直球を仕留め、バックスクリーンまで打球を飛ばした。

 サヨナラ本塁打を放った3月2日のヤクルト戦(東京D)以来、巨人での実戦では13試合、37打席ぶりの2号ソロに「いい感じに打てたと思います。うれしかったなあって」と、あどけない笑みを浮かべた。

 若き4番の一振りから“ホームランショー”の幕開けとなった。圧倒的な攻撃力を誇る昨季パ・リーグ王者・西武は、2回に山川、4回に森がともに同点ソロを放った。しかし、相手に傾いた流れを引き戻したのが、実戦6試合連続で攻撃的2番を託された坂本勇。同点の5回1死二、三塁。多和田の高めフォークを捉え、左中間へ3号勝ち越し3ラン。「たまには打っておかないとね。最近は結果が出ているのでいいと思う」。17日のマリナーズとのプレシーズンゲーム(東京D)以来、実戦3戦ぶりの一発に納得の表情をみせた。

 大好きな先輩との再会もパワーとなった。試合前練習を終えると、人的補償で西武へ移籍した内海とベンチ裏でガッチリと握手した。内海は2軍調整中だが、西武第二で練習を終えると、かつてのチームメートに会いに来た。勇人も「久しぶりに会えたし、元気そうでした」と笑顔。最後は「交流戦で対戦できたら」と思いを明かした。

 打の主役2人に加え、陽が6回に2ラン、重信も9回に3ランを放ち、終わってみれば16安打13得点。原監督も「主力組がいい形になってきた気がするし、Bチーム(主力以外)も相変わらず、非常にコンディション良く戦って、少ないチャンス(打席数)の中で打ってくれている」とたたえた。

 22日の休養日を経て、23日からはオープン戦最後のロッテ2連戦(東京D)だ。岡本が「仕留められる確率もちょっとずつ上がってきた。開幕からいけるように」と話せば、勇人も「状態は良くなっているので、コンディションをしっかりと整えていく」。この日のような超攻撃的野球を、シーズン開幕とともに実践していく。(後藤 亮太)

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