【巨人】阿部、電撃1軍合流 23日ロッテ戦に出場も 上原も初合流へ

スポーツ報知
巨人・阿部

 左ふくらはぎの張りのため3軍で調整中の巨人・阿部慎之助捕手(40)が、23日から1軍へ電撃合流することが21日、分かった。捕手の動作はまだリハビリが進んでいないものの、打撃に関しては問題なしとの判断。原監督らの最終チェックを経て、状態が良ければ同日のロッテ戦(東京D)に出場するとみられる。絶望視されていた開幕1軍入りが、現実味を帯びてきた。また同日には上原浩治投手(43)も1軍に初合流する。

 目いっぱい振り切ったバットにはじかれた打球は、逆風をものともせずに右翼フェンスを越えた。阿部は気持ち良さそうに汗を拭った。「打撃の方は大丈夫。(打った後の)走り出しの時に気をつけないといけない」。G球場での3軍練習で、故障離脱後初の屋外フリー打撃。57スイングで2本のサク越えを放つなど、力強い打球を連発した。

 驚異的な回復力だ。12日のソフトバンク戦(北九州)前の練習中に左ふくらはぎの張りを訴え、そのまま緊急帰京。リハビリ組に合流した当初、開幕1軍は絶望的と思われたが、1週間ほどで復帰のメドが立った。捕手としての本格的な練習は再開していないものの、打撃に限定すれば十分に戦えるという判断。23日の1軍練習に合流し、原監督らの最終チェックをクリアすれば、そのままナイターのロッテ戦に出場する可能性もある。1軍は左打者の亀井がスタメン出場した場合、ベンチに控える左の長距離砲は大城のみという状況だけに、阿部が加われば、試合終盤の攻勢に厚みが出る。

 上原も23日から1軍に初合流する。昨年10月に左膝のクリーニング手術を受け、2軍で練習を重ねてきた。沢村の先発再転向、マシソンの出遅れで救援陣は若手中心となっており、上原の存在は心強い。開幕目前で、百戦錬磨の男たちが帰ってくる。

 ◆巨人阿部の経過

 ▼3月8日 オリックス戦(京セラD)前のフリー打撃を途中で切り上げ、シートノックも回避。試合を欠場。

 ▼同12日 ソフトバンク戦(北九州)前は打撃のみで守備練習に入らず、チームを離れて緊急帰京。

 ▼同13日 3軍に合流してリハビリを開始。ウォーキングで患部の状態をチェック。

 ▼同19日 室内でマシン打撃を再開。最大50メートルほどのキャッチボールも。

 ▼同21日 屋外フリー打撃を再開。

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