【巨人】1番・吉川尚、2番・坂本勇、3番・丸、4番・岡本…原監督が開幕オーダーをサプライズ公表

スポーツ報知
開幕3番が決定的な丸

 巨人の首脳陣、1軍選手が22日、都内のホテルで行われた「2019 読売巨人軍激励会」に参加。1500人が集まって盛大に行われた。原監督は壇上でのあいさつで開幕オーダーの一部をサプライズ公表。1番・吉川尚、2番に自身初の開幕2番となる坂本勇、3番・丸、4番・岡本に決まった。初回に2点を取りにいく超攻撃型オーダーで29日の広島戦(マツダ)からスタートダッシュする。

 考え抜いて、打線の骨格を固めた。壇上であいさつした原監督は、大きな希望を持って開幕戦オーダーの一部を公表した。「1番から4番まで打順は決まっています。1番は吉川尚輝でいきます。2番坂本、3番丸、4番岡本」。会場内に期待感が充満した。出席者から送られた拍手の大きさが、それを物語っていた。

 4年ぶりに復帰した原監督が、就任以来ポイントに挙げてきたのが2番打者だった。送りバントや小技でつなぐ打者、という従来の概念にとらわれず、試行錯誤。「(初回に)2点を取りにいく。初回にバントでアウトを1個あげたら相手も楽。1死二塁でいいじゃない、となるよね」と構想し、2番に強打者を配置する攻撃を模索してきた。

 キャンプ、オープン戦序盤は「2番・丸、3番・坂本勇」で固定した。だが、3月10日の阪神戦(甲子園)で初めて「2番・坂本勇、3番・丸」を試して以来、実戦9試合中8試合をこの形で構成。17日のマリナーズ戦(東京D)では、坂本勇が本塁打を含む3安打3打点を記録し、恐怖の2番打者として機能した。

 近年、米大リーグでは「2番最強説」が浸透し、長距離砲が入るケースも多い。先日17、18日の巨人対マリナーズのプレシーズンゲーム(東京D)では、昨季26本塁打した相手2番・ハニガーが2試合連続本塁打。原監督は「2番バッターも私が見る限り一番いいバッターな気がした。非常にチーム構成的なものも似ているのではないか」とし、坂本勇2番の自軍と重ね合わせて迫力を実感していた。

 1番・吉川尚から岡本まで左右ジグザグに組めるというメリットも、2番・坂本勇にはある。相手投手からすれば初回から脅威。これまで以上にダイナミックな野球が見られそうだ。5番打者以降の打順に関しては「レベルの高い競争をしていますので、まだここでは発表できない状況になっております」と話すにとどめた原監督。ゲレーロ、亀井、石川らの状態を見極めて最善の並びを考える。

 この日、原監督は壇上で開幕投手の菅野とともに、4月2日の本拠地開幕戦・阪神戦(東京D)の先発も発表し、山口と初めて公言した。投打の大黒柱の調整が順調に進み、万全の状態で迎える開幕戦。新生・原巨人が敵地・マツダで勢いに乗る。

(片岡 優帆)

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