【巨人】卓球・伊藤美誠が本拠地開幕戦で始球式

スポーツ報知
本拠地開幕戦で始球式を務めることが最有力となった伊藤美誠

 巨人の本拠地開幕となる4月2日の阪神戦(東京D)で、女子卓球の伊藤美誠(18)=スターツ=が始球式を務めることが最有力となっていることが23日、分かった。実現すれば、5シーズン連続でスポーツ界からの起用となる。

 2019年、新生・原巨人の本拠地開幕戦は、女子卓球界の若きエースの1球によって彩られることが有力となった。伊藤美誠に4月2日の阪神戦始球式のオファーを出したことが分かった。

 2020年東京五輪から野球・ソフトボールの競技復帰が決まり、巨人はその機運を高めるべく、注目が集まる大役について慎重に人選を進めてきた。その中で五輪の花形種目の一つでもある卓球で、めざましい活躍を見せている伊藤が最上位に浮上した。

 多彩なサーブと“みまパンチ”の異名を取る強烈なスマッシュを武器に、今年1月の全日本卓球選手権で女子シングルスを制覇。女子ダブルス、混合ダブルスとあわせて女子史上初の2年連続3冠を、男女通じて史上最年少となる18歳で達成した。伸び盛りでもある“日本一パワー”を、日本一奪回を目指す巨人に注入する。

 原監督が自軍の選手に求める「世界で戦える選手」というイメージにも重なる。高校を卒業したばかりながら、大舞台の経験も豊富。16年のリオ五輪では、女子団体で銅メダルを獲得。オリンピック卓球競技史上最年少となる15歳300日でメダリストになった。昨年11月のスウェーデン・オープンでも世界ランキング1位の朱雨玲、16年リオ五輪女王の丁寧ら中国勢を下して優勝。東京五輪の出場、メダル獲得にも期待がかかる。

 東京五輪まで、あと488日。野球は、稲葉監督率いる侍ジャパンの金メダル獲得が至上命令だ。巨人にも菅野、坂本勇、岡本、小林ら代表候補は多く、伊藤の起用が実現すれば競技の垣根を越えた“共闘”となる。スポーツ界全体で日本中を盛り上げる―。そんなメッセージも込められた1球となる。

 ◆伊藤 美誠(いとう・みま)2000年10月21日、静岡・磐田市生まれ。18歳。元実業団選手だった母・美乃りさんの影響で、2歳から卓球を始める。世界選手権は15年シングルス8強、16年団体銀、17年ダブルス銅、18年団体銀メダル。16年リオ五輪団体戦では史上最年少の15歳300日で銅メダルを獲得。全日本選手権は18、19年と連続で3冠。150センチ。

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