【巨人】上原、1軍復帰も勝利の方程式がそろって失点…

スポーツ報知
4回、マウンドに上がった上原浩治と会話する小林誠司(右)

◆オープン戦 巨人5―8ロッテ(23日・東京ドーム)

 勝利の方程式がそろって失点を喫した。まずは8回、セットアッパーの吉川光が登板。だが1死一塁から代打・清田に右翼席に2ランを浴びると、さらにバルガスにも左翼席上部の看板を直撃する特大弾を許した。

 9回に登板したクックも、2安打と死球で無死満塁とすると、岡の右犠飛で失点。後続は連続三振に斬ったが、走者を出してから制球を乱した。

 シーズンでも思い描くイニングを任せただけに、原監督の胸中に不安はないか。「まぁまぁ。いい状態で(吉川)光夫は来てたし、そういう点では少々おきゅうをピッと据える感じでいいんじゃないでしょうか。クックも球は走っていた」と、気を引き締める材料にしてほしいと願った。起用法も変わらず「重要な役割? そういうつもりです。どうぞ、そうやって考えてください」と期待の言葉をかけた。

 ◆1軍復帰の上原、1回を1失点

 上原が4回に2番手で登板し、1イニングを2安打1失点。「点を取られたくなかったけど、残念です」。それでも表情のすがすがしさが、復調を感じさせた。

 先頭の中村奨に二塁打を許した直後、4番・井上への3球目のスプリットが高めに浮き、適時打を浴びた。「先頭の二塁打はいいところに投げられたので納得。2人目は完全に失投。一番やってはいけない」と悔やんだが、後続は断った。

 2軍での実戦3試合は無失点。状態の良さを結果で示し、1軍での登板機会をつかんだ。しかし原監督は「今まで(1軍で)やってきた人たちの方がやや上かな」とコメント。目標とする開幕1軍への道はやや険しいが「まずはそこ(開幕1軍)を目標に。もっと変化球の精度を上げないと」と、諦めない姿勢を示した。(河原崎 功治)

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