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地下室から響く打球音…巨人の外国人枠争い激化でマルティネスの闘志に火

2018年6月25日15時43分  スポーツ報知
  • 青空の下でポーズをとるマルティネス(左)とメルセデス

 巨人のサムエル・アダメス投手(23)が16日、育成選手から支配下登録された。背番号が「025」から「92」に昇格した最速157キロ右腕は、24日のヤクルト戦(東京D)で1軍デビュー。全12球中8球が150キロ以上でツーシームの落差も抜群。青木、山田哲を抑えて1回無失点と好投した。

 来日3年目のアダメスの出世を自分のように喜んでいる選手が巨人にいる。育成選手の背番号「027」ホルヘ・マルティネス内野手(25)だ。同じドミニカ共和国出身の育成左腕・CCメルセデス投手(24)と3人でジャイアンツ球場近くにある寮で生活。いつも一緒に行動していて、アダメスの支配下登録が発表されると真っ先に祝福の声を送ったそうだ。

 来日2年目のマルティネスは、スカウトとして光星学院高・坂本勇人内野手らを担当した大森剛氏(現・国際部)が、異国の地で実施したトライアウトで発掘した。米インディアンス、アストロズ傘下のマイナーで主に遊撃手、外野手としてプレーした経験を持ち、年俸230万円で来日。大森氏は当時「打撃も守備も柔らかい。育成選手でもいいから日本でプレーするチャンスが欲しい、というハングリー精神があって楽しみな選手」と話していた。

 身長188センチ、77キロ。パンチ力のあるスイッチヒッター(両打ち)で俊足という点も大森氏の確かな眼力にとまった魅力の一つだった。昨年は主に3軍で実戦経験を積み、今年は2軍公式戦にここまで54試合に出場。175打席で打率2割7分5厘、9本塁打、27打点を残している。24日のイースタン・日本ハム戦(土浦)では右打席で場外ホームラン、左打席で決勝ソロと左右両打席本塁打も達成した。

 仲良しのアダメスが支配下登録に昇格したことで喜ぶと同時に、「自分も頑張れば支配下選手になれる」という思いが芽生えて闘志に火がついたのだろう。ジャイアンツ寮の地下室では打撃練習が可能だが、全体練習が終わって寮に帰った後もそこで打撃練習を行っているのがマルティネス。遅い時間まで打球音がカンカン聞こえてくるという。

 そんなまじめで努力家の普段の性格は陽気で、覚えたての日本語を自慢げに披露してナインと交流。内海など先輩ともとても仲が良く、「マルちゃん」と呼ばれて溶け込んでいる。

 1軍の登録可能な外国人枠は「4」。巨人にはマシソン、カミネロ、ヤングマン、アダメス、マギー、ゲレーロの支配下選手に加え育成のマルティネス、メルセデスといて層は厚いが、巨人のファームには楽しみな原石がたくさんいる。(記者コラム・片岡優帆)

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