「ゴルフの根本が覆される」ほどカッコ悪いスイングの崔が2打差3位

スポーツ報知
崔虎星

 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック 第2日(31日、山梨・富士桜CC=7566ヤード、パー71)

 超変則スイングを持ち味とする韓国の崔虎星(44)=フリー=が1イーグル、4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回り、通算4アンダーとして首位と2打差の3位で決勝ラウンドに進出した。インパクトの後、右足を浮かせてバレリーナのように体を大きく回す独特のドライバーショットでギャラリーを沸かせた。「歳をとるにつれて飛距離が出なくなったので、距離を稼ごうとして大きなスイングになりました」と胸を張る。一般アマチュアよりカッコ悪いスイングながら5番パー4では371ヤードをかっ飛ばした崔に対し、丸山大輔(47)=アイテック=は「ゴルフの根本が覆される」と苦笑いした。

 崔は水産加工工場で働いていた20歳の時に作業中に右手親指の一部を切断する大アクシデントを乗り越えて、25歳からゴルフを始めてプロになった異色の経歴を持つ。バーディーを決めると「ゲッツ!」と古いネタを繰り出すパフォーマンスでも観衆を喜ばせた。

 首位スタートの星野陸也(22)=フリー=は6バーディー、3ボギーで連日の68をマークし、通算6アンダーで首位をがっちりとキープした。186センチ、76キロの大器は念願の初優勝に向けて突き進んでいる。1打差2位は今平周吾(25)=フリー=。さらに1打差の3位に崔虎星のほか、松原大輔(23)=フリー=、韓国の朴ジュンウォン(32)=フリー=が続く。

 先週のRIZAP KBCオーガスタでツアー初優勝を飾った出水田大二郎(25)=TOSS=は通算4オーバーの58位でぎりぎり予選通過。先週からツアー復帰した片山晋呉(45)=は通算6オーバーの78位で予選落ちした。選手会長の石川遼(26)=カシオ=は体調不良のため欠場している。

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