今平周吾、婚約後初V王手 池田勇太に競り勝ち2年連続賞金1億円突破見えた

スポーツ報知

◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダマッチプレー選手権第6日(8日、埼玉・鳩山CC、7115ヤード=パー72)

 準決勝などが行われ、賞金ランク1位の今平周吾(25)=フリー=が、ツアー通算19勝の池田勇太(32)=フリー=に1アップで競り勝って決勝進出。力強さを増したショットを武器に、2017年5月以来のツアー2勝目となる今季初優勝&2年連続の獲得賞金1億円突破に王手をかけた。もう一方の準決勝は、タンヤゴーン・クロンパ(28)=タイ=が2&1でラタノン・ワナスリチャン(23)=タイ=を下し、初Vに残り1勝と迫った。

 ポーカーフェースの今平が、闘志を燃やし続けた。564ヤードの最終18番パー5。残り238ヤードから3ユーティリティーでピン上10メートルへ2オン。イーグルパットは1メートルショートしたが、冷静にバーディーパットを沈めて池田に競り勝った。「最後は集中して入れました。気持ちで負けないように。(相手は)何勝もしているすごい選手なので。頭と気持ちも疲れましたね」と、勝利の味を笑顔でかみしめた。

 強風の中でショットの安定感が光った。2ダウンで迎えた175ヤードの8番パー3。「自分から攻めていかないと」と、6アイアンで右下2メートルにつけ、バーディーで反撃開始。続く9番パー5も3打目を50センチにつけるバーディーで振り出しに戻した。10、11、14番と短いパットがカップにけられたが、「最後までもつれると思っていた」と冷静さを保ち、昨年9月、プレーオフ負けした難敵に雪辱した。

 身長165センチとシード選手では小兵だ。今季からトレーニングと食事改善で体重65キロを維持。約10ヤード伸びて平均290ヤードを超えた飛距離を武器に、後半13、18番のパー5でバーディーを奪って勝負を決めた。平均304ヤードとツアー屈指の飛ばし屋・池田をアウトドライブするホールもあった。

 今大会は連日、赤色がどこかに入ったウェアに身を包む。「気合が入る。ずっと調子良いので、明日も赤を着て」と、“燃える闘魂スタイル”も確立中だ。昨年の関西オープンで初優勝を飾った際にキャディーを務めた若松菜々恵さん(22)と5月に婚約。その若松さんは「仕事があるので来られないみたい」だが、中学時代から知る地元コースで、新婚旅行&生活資金をしっかり稼ぐ。(榎本 友一)

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