重永亜斗夢「1000点あげたい」1差3位浮上…今季開幕戦に続く2勝目いける

スポーツ報知
15番、バーディーパットを決め、ガッツポーズする重永亜斗夢

◆男子プロゴルフツアートップ杯東海クラシック第3日 (29日、愛知・三好CC西C=7330ヤード、パー72)

 国が難病に指定する「潰瘍性大腸炎」を患う重永亜斗夢(30)=ホームテック=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算11アンダーで5位から首位と1打差の3位へ浮上。最終日は台風24号の影響が心配されるが、逆転で今季開幕戦に続く2勝目を目指す。通算20勝の池田勇太(32)=フリー=、フィリピンのジュビック・パグンサン(40)=JOYX=が12アンダーで首位に並んだ。

 体調不良の中、雨にも負けずに亜斗夢がV戦線に浮上した。1番から2メートル、3メートル、4メートルを沈めて3連続バーディー発進。14番では9メートルをねじ込んで伸ばすなどパットがさえて68。首位と1打差に迫ると「この体調ならもう最高。1000点ぐらいあげたいですよ」と苦笑いした。

 5年前に潰瘍性大腸炎と診断され、今大会前からお腹が緩んでトイレが近い。この日朝の練習場では立ちくらみに襲われた。ラウンド中はゼリーと水分補給のみで「体重は絶対に減っている。飛距離も5ヤード落ちている。例年は2オンしていたパー5は、飛ばないので3打目勝負と割り切れている」。3日間のパー5で計8バーディーを積み重ねてきた。

 前夜は「おなかが痛くて棄権する」悪夢にうなされた。最終日は台風の中、最終組で回る。「おなかのことを考えながら全力を尽くします」。冷静に“10万馬力”を発揮する。(榎本 友一)

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