19歳の美人プロ原英莉花が2位浮上! 同組の「セクシークイーン」を圧倒

スポーツ報知
原英莉花

◆女子プロゴルフツアーNOBUTAグループマスターズGCレディース 第2日(19日、兵庫・マスターズGC=6528ヤード、パー72)

 19歳の美人プロ原英莉花(フリー)が7バーディー、ボギーなしの65で回り、通算9アンダーとして24位から一気に2位に浮上した。予選ラウンドを同組で回った韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(27)=NOW ON=を圧倒した。尾崎将司(71)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=のまな弟子で、飛距離が持ち味。スケールが大きく、華のある19歳が、今季ツアー2番目の高額賞金大会で待望の初優勝を狙う。

 7位から出た東浩子(26)=加賀電子=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算10アンダーとして首位に立った。原英莉花と並び、韓国のアン・ソンジュ(31)=モスバーガー=が1打差2位。2打差の4位に台湾のテレサ・ルー(31)=太陽生命=が追う。アン・シネは51位でカットラインに1打及ばず予選落ちした。アマチュアの安田祐香(17)=兵庫・滝川二高3年=が2バーディー、2ボギーの72で回り、通算イーブンパーの59位。50位タイまでの予選通過ラインに及ばず、アマとしてはツアー新記録となる11試合連続予選通過を逃した。

 日本ゴルフ界のレジェンド、ジャンボ尾崎を師匠に持つ原英莉花が、スコアでも存在感でも「セクシークイーン」に圧勝した。最終18番。6メートルのバーディーパットを沈め、2位に急浮上した原英は力強くガッツポーズ。観衆を沸かせた。

 「このパットを決めたら優勝だぞ、と自分にプレッシャーをかけました」と満面の笑みで話した。

 予選ラウンドの2日間はアン・シネと同組。多くのファンに囲まれながらプレーした。「いい組でプレーさせてもらって楽しかったです」と堂々と話した。

 先週の富士通レディースで予選落ちした後、千葉県内のジャンボ邸を訪れた。「振り切りが悪いぞ」という師匠のアドバイスが心に響いた。「先週はモヤッとしていましたが、ジャンボさんの言葉でスカッとしました。今週はゴルフを楽しめています」と笑う。ドライバーを替えたこともあり、飛距離は「5~6ヤード伸びました」。飛距離ランク4位(252・89ヤード)の飛ばし屋は、さらにスケールアップしている。

 17日のプロアマ戦では、もうひとつ大きなアドバイスをもらった。巨人から次期監督就任の正式要請を受けている原辰徳氏(60)と会場で再会。親交があるプロ野球界のレジェンドから「本を読みなさい」と助言を受けた。百田尚樹氏の小説「モンスター」を薦められたという。「(2週前の)スタンレーレディスで初日は首位にいたのに途中でいなくなっちゃたね(最終結果は19位)」と声をかけられた。「気にしてもらっているのでうれしいです」と恐縮しながら話した。

 現在、賞金ランク53位。ツアー本格参戦1年目にして賞金シード(50位以内)獲得ラインが見える位置で健闘している。だが、もちろん、目標はもっと上。「優勝を狙いたいですね」。ゴルフ界とプロ野球界のレジェンドのバックアップを受ける19歳は初優勝への意欲を隠さなかった。

 「このパットを決めたら優勝だぞ」

 2日後、仮想ではなく、現実で再現を目指す。

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