松山英樹、8差後退も「目指す」逆転V

スポーツ報知
14番でティーショットを放つ松山英樹。通算イーブンパー25位で予選通過

◆男子プロゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第3日(10日、静岡・太平洋C御殿場C)

 悪天候により順延となった第2ラウンド(R)の残りが行われたが、濃霧で進行が遅れ54ホールの短縮競技となった。17位から出た松山英樹(26)=LEXUS=は10番の第3打から再開して2バーディーを奪ったが71と伸びず、首位と8打差の25位へ後退した。秋吉翔太(27)=ホームテック=が8アンダーで首位。

 松山は525ヤードの18番パー5で、第1打を左ラフへ大きく曲げた。目前に3本の高い木がそびえ立つ残り175ヤードから8アイアンで木の間を抜き、ピン奥5メートルへつけ大歓声を呼んだ。イーグルパットは外したが悠々のバーディー締め。「(第2打の選択について)前は空いていたので」と、こともなげに話した。

 16年日本オープン1R以来、国内では13Rぶりのオーバーパーで首位とは8打差に開いた。それでも、同組で東北福祉大の先輩・宮里優作から「(03年の室田淳の)コースレコード(昨年大会まではパー72で62)を目指して頑張って」と声をかけられた。過去5度の出場で大会自己最少スコアは64だが「出せれば(上位に)プレッシャーをかけられるので目指したい」と大逆転Vを見据えた。

 ラウンド後は昼食も取らずに約2時間、入念にショットを確認。151人にサインをしてコースを後にした。11年&16年大会覇者として、最後まで意地を見せる。(宮下 京香)

ゴルフ

×