【POG】大上記者が選ぶ3回東京&3回阪神開催の勝ち上がり2歳馬ベスト3…牡馬編

スポーツ報知
新馬戦で評判通りの強さを見せたサートゥルナーリア

 1位サートゥルナーリア【牡2歳、栗東・角居勝彦厩舎、6月10日阪神・芝1600(1着)=1分37秒2】

 Mデムーロ騎手「行く気を見せたので、折り合いだけに気をつけた。途中で物見をするような感じになったが、次第に落ち着いてくれた。力が全然違った」

 【メモ】母は名牝シーザリオで、エピファネイア(菊花賞、ジャパンC)、リオンディーズ(朝日杯FS)の半弟。父が初年度から牝馬2冠アーモンドアイを出したロードカナロアに替わり、気性的に温厚ながら、この母系らしい大物感は十分に備える。

 次走予定=札幌2歳S(9月1日、札幌・芝1800メートル)

 2位アンブロークン【牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎、6月24日東京・芝1800(1着)=1分50秒5】

 石川裕紀人騎手「強かった。能力通りでした。まだ大型馬特有の緩さがあるし、幼さもある。道中でかかったりしていた。競馬を覚えてくれば、大きいところを取れる馬になる」

 【メモ】500キロの雄大な馬格を誇るヴィクトワールピサ産駒。パドックでも1頭だけレベルの違う存在感を放っていた。スタートは遅く、仕掛けると折り合いを欠く仕草。ゴール前で追われると内にもたれる面を見せるなど、まだまだ子供っぽいが、仕上がり途上でもしっかり勝ちきれるあたり、相当の器だ。息の長い脚を駆使して瞬発系タイプを完封していく馬に育ちそう。重馬場も苦にしなさそうなイメージ。

 次走予定=新潟2歳S(8月26日、新潟・芝1600メートル)

 3位ジャミールフエルテ【牡2歳、栗東・大久保龍志厩舎、6月2日阪神・芝1600(1着)=1分35秒9】

 ルメール騎手「スタートで遅れたけど、どんどんハミを取ってスピードに乗った。直線も馬の間を割っていい脚。走りそう」

 【メモ】2016年のセレクトセールで1億円で落札されたオルフェーヴル産駒。後方2番手から、直線インを切り裂いて2歳世代“一番星”。

 他馬を気にする面があり、逃げ作戦の予定が、出遅れがかえっていい経験に。きょうだいにはアンタラジー、アグレアーブル、エクレアスパークル。大物感十分ながら大成し切れていない点と気性の問題が課題か。

 次走予定=デイリー杯2歳S(11月10日、京都・芝1600メートル)

 次点 ショウリュウイクゾ【牡2歳、栗東・佐々木晶三厩舎、6月17日阪神・芝1600(1着)=1分35秒8】

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