角居勝彦調教師、酒気帯び運転で現行犯逮捕 衝突事故起こす

スポーツ報知
角居勝彦調教師

 滋賀県草津署は6日、JRAの角居勝彦調教師(54)=栗東=を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は同日午前0時53分、同県草津市西渋川1丁目の路上で、酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。

 草津署によると、交差点で角居容疑者が運転する車と、50代男性のワンボックスカーが出合い頭に衝突。小破の事故で、どちらも負傷はなかったが、110番を受けて駆け付けた署員が車対車の物損事故として事情聴取していたところ、角居容疑者の息が酒臭いことに気付いて検査。同容疑者からは1リットル中、基準値の0・15ミリ・グラムを超える0・18ミリ・グラムのアルコールが検出され、容疑を認めている。

 前日の5日に角居容疑者は、神奈川県川崎競馬場で行われた交流重賞のスパーキングレディーカップに管理馬のラビットラン(3着)を出走させていた。出張先から自宅のある同県に戻ってきた際に起こったとみられる。

 角居容疑者は01年にJRA調教師として栗東で開業。牝馬として日本ダービーを制したウオッカなどの名馬を手がけたことで知られる。JRA通算693勝で重賞74勝。21年で調教師を引退し、厩舎を解散することを今年初めに表明していた。

<調教停止処分で管理馬78頭中竹厩舎に臨時転厩> JRAは6日、現行犯逮捕された調教師の角居勝彦容疑者(54)を調教停止処分にすると発表した。近日中に開かれる裁定委員会で詳しい処分内容が決まるが、JRAは「中央競馬の調教師が道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で逮捕されましたことにつきまして、皆様におわび申し上げます。本会といたしましては、今回の事案について厳正な処分を行うとともに、同様の事案の再発防止に努めていく所存であります」とコメントを発表した。なお、管理している全78頭は、6日付で臨時で中竹厩舎(栗東)に転厩する。

<転厩となった今週の出走馬>

 【土曜福島】

11R(11)タニノアーバンシー

 【土曜中京】

2R(7)  フードゥルブラン

4R(3)  クェスタボルタ

10R(14)キングジュエリー

 【日曜中京】

5R  トーセンカンビーナ

10R クリアザトラック

<厩舎に衝撃> ○…調教師逮捕の一報に、栗東の角居厩舎では衝撃が走った。厩舎スタッフの1人は「いつも早い時間に厩舎に来るのに姿を見せず、電話もつながらないので、どうしたのかと思っていました。ネットで知ったのですが正直、びっくりしています」とコメントした。この日は調教師不在のまま調教が行われた。

競馬

×