【POG】大上記者が選ぶ2回福島&3回中京開催の勝ち上がり2歳馬ベスト3…牡馬編

スポーツ報知
スポーツ報知杯中京2歳Sに勝利したアドマイヤマーズ

 1位 アドマイヤマーズ【牡2歳、栗東・友道康夫厩舎、6月30日中京新馬・芝1600(1着)=1分37秒7】

 Mデムーロ騎手「先頭に立って、フワフワして走っていましたが、2着馬(ケイデンスコール)が併せてくると、グイグイと伸びました。2歳馬らしくない2歳馬で、能力は相当に高い」

 【7月21日スポーツ報知杯中京2歳S、中京・芝1600(1着)=1分34秒7】

 Mデムーロ騎手「前走は抜け出してからフワッとしたけど、前を追いかけた方がいいね。1回使って、馬が全然違っていたし、かなり強かった」

 【メモ】同馬は父がダイワメジャー。母に仏G3・リューリー賞を勝ったヴィアメディチ(父メディシーン)を持つ良血。昨年のセレクト1歳セールで5200万円(税抜き)で落札された。初戦は、前半1000メートル64秒0の超スローペースからのゴール前で鼻差差し返す辛勝だったが、2戦目のスポーツ報知杯中京2歳Sは、直線余裕の抜け出しで、最後は全く追わずに3馬身差の完勝。時計も一気に3秒短縮してみせた。友道調教師は「夏は休んで秋に備えます」と満足げに振り返っていた。初戦のもたつきが嘘のような伸び脚でまだ伸びしろが大きそう。マイル前後が主戦場になるだろうが、2000メートルまでこなしていい。次走予定=未定

 2位 カテドラル【牡2歳、栗東・池添学厩舎、7月8日中京新馬・芝2000(1着)=2分6秒1】

 福永祐一騎手「追ってからもしっかりと伸び、いい勝ち方。仕上がりが良くて、気性も前向きなので、重馬場でも勝てました」

 【メモ】昨年のセレクトセール1歳で2億5000万円落札のダノンチェイサー、16年セレクトセール当歳で2億3000万円のトーセンカンビーナ、G1・2勝ヴィルシーナの初子ブラヴァスがそろった、今夏最大の注目レースを勝ち上がったのはハーツクライ産駒で半兄にエルムS勝ちのジェベルムーサ(父アグネスタキオン)をもつ同馬。レースは序盤こそ頭を上げるようなシーンがあったが、インの3番手で脚をため、直線はグイッと伸びて2馬身半差をつけた。夏は休養に充てられるということで、全体にスケールアップすれば、重賞勝ち負けの器だろう。次走予定=未定

 3位 ドラウプニル【牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎、7月21日中京新馬・芝1600(1着)=1分36秒9】

 福永祐一騎手「調教より芝の走りの方がいい。スタートがいいと聞いていたけど、本当に速かった。距離はもう延びても良さそうです」

 【メモ】ルーラーシップ×アグネスタキオンで、母方の祖母がディープインパクトの母ウインドインハーヘア。エアグルーヴ系の父、アグネスタキオンの母アグネスフローラと、日本が誇る名牝系がすべて詰まった配合馬。レースは、抜群のスタートから4番手の好位追走。追い出しにしっかりと反応し、内から迫ったバニュルスを1馬身1/4差突き放した脚は迫力があった。夏は休養に充てられ、成長を促される予定。体の緩さがパンとしてくれば、面白い存在になる。次走予定=未定

次点 ボスジラ【牡2歳、美浦・国枝栄厩舎、7月21日福島新馬・芝2000(1着)=2分4秒6】

次点 アドマイヤジャスタ【牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎、7月22日中京未勝利・芝1600(1着)=1分36秒4】

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