【小倉記念】蛯名正義騎手、ストーンウェアでＪＲＡ全１０場重賞制覇だ

◆第５４回小倉記念・Ｇ３（８月５日・芝２０００メートル、小倉競馬場）

　小倉記念・Ｇ３（５日、小倉）にストーンウェアで参戦する蛯名正義騎手（４９）＝美浦・フリー＝は、史上６人目となるＪＲＡ全１０競馬場重賞制覇が懸かる。過去に安田富男、武豊、藤田伸二、横山典弘、秋山真一郎が達成している記録について「特にないよ。人間が力を入れたって走らないからね。普通に馬の能力を出せるような競馬をしたい」と、あくまで自然体を強調した。

　初コンビを組んだ２走前の福島民報杯は中団からまくって３着に入り、長く脚を使える持ち味を見せた。「しぶといタイプ。乗りやすくて操縦性は全然大丈夫。２０００メートルはいい。うまくいってくれればいいね」と、同じ小回りコースへの適性は好材料だ。

　ＪＲＡ重賞は通算１２８勝。０３年に王手をかけた後、小倉の重賞は過去７度騎乗して、０７年の小倉大賞典２着（エイシンドーバー）が最高着順だった。今回は登録馬１２頭中６頭が重賞ウィナーと相手はそろい、「メンバーもそれなりに強いからね。ハンデ差を生かせれば」。大ベテランは静かに闘志を燃やしている。（坂本　達洋）