的場文男騎手、逃げ切って日本新の7152勝!1万5000人が大歓声

スポーツ報知
シルヴェーヌに騎乗し、7152勝目となるゴールを決めた的場

 地方で7152回目の先頭でのゴールに入ると、的場は右手をグッと握った。そしてウィニングラン。約1万5000人もの観衆から指笛が鳴らされるなど、大歓声が待ち受けたスタンドの前では止まって最敬礼。さらに、何度も頭を下げた。ついに日本新記録達成だ。

 この日2鞍目の5R。1番人気に支持された初出走のシルヴェーヌで、スタートを決めると先頭へ。厳しいマークにあったが、最後は豪快なアクションで3馬身半引き離しての快勝だった。「ホッとしています。これもファンの声援、関係者のおかげ。喜びと感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつ。「日本一!」の声が飛び、再びスタンドは祝福ムードに包まれた。

 6月6日に“あと10”に迫ってから、2か月以上かかっての到達。「なかなか(数字を)動かすことができなくて、競馬でひとつ勝つことの難しさを感じました」と振り返った。

 「先は短いかもしれませんけど、ひとつひとつ大事に乗っていきます」と締めくくったあと、騎手仲間から胴上げをされ3度、宙に舞うと忙しそうに次のレースへ向かったレジェンド。今度は自らの記録を更新する日々が待っている。(春木 宏夫)

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