【札幌記念】田中勝春騎手“お隣さん”マイスタイルで!札幌競馬場で!JRA重賞50勝だ

スポーツ報知
6年ぶりに地元の札幌で騎乗する田中勝。節目の重賞Vを狙う

◆第54回札幌記念・G2(8月19日・芝2000メートル、札幌競馬場)

 第54回札幌記念・G2(19日、札幌)の出走馬が16日、確定した。マイスタイルに乗る田中勝春騎手(47)=美浦・フリー=は、生まれ故郷が“お隣さん”という同馬との「縁」に導かれ、悲願のメモリアルVに挑む。

 縁あるパートナーと、地元の名物G2で節目の勝利を狙う。15年の福島牝馬Sをスイートサルサで制して王手をかけてから3年余り。30年目、47歳の田中勝が、マイスタイルで現役11人目のJRA重賞50勝を目指す。

 北海道新ひだか町三石歌笛出身。実家は生産牧場の田中春美牧場で、幼い頃から馬に触れて育ってきた。その隣にあったのが猪野毛牧場。マイスタイルのふるさとだ。「小さい頃からよく遊びに行っていたんだ。数十年後にこうして一緒に重賞に挑む。縁だよなあ」。ベテランの鞍上は、しみじみと目を細める。

 自身の手綱でつかんだ恩返しのチャンスだ。今年4戦でコンビを組み、6月の2階級降級後、函館で1000万、1600万を連闘で連勝。元々クラシック3冠を皆勤した素質馬だが、逃げて2馬身、3馬身差の完勝で再び軌道に乗せた。「逃げにも馬場にもこだわらない馬。強敵に胸を借りるつもりで。ここでいい競馬をすれば先が楽しみになる」と、重賞初Vが懸かる相棒に期待は大きい。

 札幌での騎乗は12年8月25日以来、実に6年ぶり。「前回は新スタンドもなかったんだ。コンセプトはリゾートだって? 早くジョッキールームにも行きたいね」と“カッチースマイル”を見せたあと、「50勝と言わず100勝までね。町のためにも地元のファンのためにも頑張りたい」と声に力を込めた。多くのパワーをもらい、勝利を追い求める。(川上 大志)

 ◆田中 勝春(たなか・かつはる)1971年2月25日、北海道生まれ。47歳。89年に美浦・藤原敏文厩舎からデビュー。同10月21日の東京6R(セキテイボーイ)で初勝利。96年9月から所属した美浦・小林常泰厩舎を経て、97年1月よりフリー。JRA通算1万9374戦1754勝。JRA重賞49勝(うちG12勝)。同期に佐藤哲三元騎手、角田晃一調教師、小野次郎調教師ら。154.5センチ、51キロ。血液型AB。

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