高田騎手ら11人が児童養護施設で”お祭りイベント”「子供たちからパワーをもらってます」

スポーツ報知
滋賀の児童養護施設「小鳩の家」を訪問した高田騎手(中段中央)ら11人(上段左から難波、森裕、中井、義、中段左から松山、1人おいて森一、下段左から川須、富田、藤懸、松若)

 高田潤騎手(37)=栗東・フリー=をはじめ、栗東所属のジョッキー11人が8月29日、滋賀県大津市の児童養護施設「小鳩の家」を訪問した。2009年に始まった訪問は今年で10年目。すでに恒例となった夏の終わりのイベントで、今回もお祭りの縁日のように焼きそば、かき氷、フランクフルト、チョコレートタワーなどを振る舞った。スーパーボールすくいに花火、子供たちへのプレゼントもあり、大いに盛り上がった。

 競馬場で見せる厳しい表情とは違い、11人のジョッキーはみんな終始、優しい笑顔だった。発起人の高田騎手は「最初は3人で始めたんですけど、当初から絶対に長く続けようと思っていました。若手ジョッキーも参加してくれ、今年も11人でやることができました。10年は早いなと思います。最初は3、4歳だった子供が中学生になっていますからね。子供たちの笑顔から、ものすごいパワーを僕たちはもらっています」と充実した表情だった。

 この日、園田競馬場でのJRA交流競走を終えて駆けつけた富田暁騎手。藤懸貴志は名古屋競馬場でのJRA交流・CCライム賞(ショージョーダ)で1着になったあと、急いで子供たちのもとに訪れた。デビュー8年目の藤懸騎手は「(高田)潤さんの誘いがあり、3年目からずっと参加しています。身長を抜かされると子供たちの成長を感じますね」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。

 騎手全員が「I want to See a lot of Your smile Jocky(たくさんのみんなの笑顔が見たい。ジョッキーより)」のメッセージが入ったTシャツを着て、心をひとつにして子供たちと触れ合った。施設長の山田宗寛さんは「ごちそうを食べてカッコいいお兄ちゃんたちと触れ合うことができ、とても子供たちはうれしそうです。みんなが毎年、楽しみにしているイベントで本当にありがたく思います」とジョッキーたちの優しさに感謝しきりだった。

 参加騎手11人は高田潤、難波剛健、松山弘平、川須栄彦、藤懸貴志、森一馬、中井裕二、松若風馬、義英真、森裕太朗、富田暁。

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