【紫苑S】ノームコア、重賞初制覇!レースレコードを1秒7更新し、秋華賞切符もゲット!

◆第3回紫苑S・G3(9月8日・芝2000メートル・中山競馬場、良)
秋華賞トライアルの第3回紫苑S・G3は8日、中山競馬場の芝2000メートルで争われ、2番人気のノームコア(ルメール騎乗)が3馬身差の完勝で重賞初制覇。昨年、このレースを制したあと、3歳牝馬最後の1冠も勝ったディアドラと同じハービンジャー産駒が1分58秒0の好時計Vで成長を見せつけた。なお、2着マウレア、3着ランドネまでが、10月14日に京都で行われる本番の優先出走権を手にした。
圧倒的なパフォーマンスだった。ノームコアは5番手で迎えた直線でエンジンがかかると、明らかに他馬とは違う伸びで後続を置き去りにした。ルメールが「4コーナーで抜け出す時はすごくいい反応で、ゴールまで頑張ってくれた」と絶賛したように、上がり3ハロンは最速の33秒6。2着マウレアに同レース最大着差となる3馬身差をつけ、レースレコードを1秒7も更新し、ラブリーデイのコースレコードにも0秒2に迫る1分58秒0の驚異的なタイムで重賞初制覇を飾った。
3着に終わったフラワーC、フローラSの春の2重賞は2番手から粘り込む競馬だったが、今回は先行勢を見る形。「向こう正面で(向かい)風が強かったので、(前の馬の)カバーが欲しかった。4、5番手でもリラックスできていた」と振り返ったルメールの好騎乗が、最後の爆発力につながった。秋華賞ではアーモンドアイに騎乗する鞍上だが、「彼女もチャンスがありそう」と笑顔でエールを送った。
萩原調教師は「強い勝ち方ができました。春に比べても成長していましたね。秋華賞を使うかも含めて、次走や鞍上、放牧に出すかなどはオーナーと相談してきめたい」とコメント。本番に駒を進めてくれば、2冠牝馬の強力なライバルとなりそうだ。(西山 智昭)
ノームコア 父ハービンジャー、母クロノロジスト(父クロフネ)。美浦・萩原清厩舎所属の牝3歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算5戦3勝。総収得賞金は7479万4000円。重賞初勝利。馬主は池谷誠一氏。