【セントライト記念】レイエンダ、鋭い反応!無傷4連勝で重賞初挑戦Vだ

スポーツ報知
軽々と併入したレイエンダ(手前)

◆セントライト記念追い切り(9月13日・美浦トレセン)

 菊花賞(10月21日、京都)トライアルの第72回セントライト記念・G2(17日、中山=3着まで優先出走権)の出走馬が13日、確定した。昨年の日本ダービー馬レイデオロの全弟、レイエンダは美浦・Wコースで追走から鋭い反応で併入。無傷4連勝での重賞初挑戦Vへ、万全の態勢で送り込む。

 非凡な反応が持って生まれた能力の高さを伝えてくる。3連勝中のレイエンダは美浦・Wコースの4ハロンからペイドメルヴェイユ(4歳1000万)を5馬身追走。ハミがかりよくリズミカルに脚を伸ばし直線へ。杉原(レースはルメール)の合図に応えると一気にギアチェンジ。54秒1―12秒4の時計で馬なりのまま内から併入に持ち込んだ。

 名門・藤沢和厩舎に日本ダービー初制覇をもたらしたレイデオロの全弟。母ラドラーダに、母の父シンボリクリスエス、母の母レディブロンドに至るまで長く寄り添ってきたゆかりの血統馬に、「走るのが本当に大好きな一族。速いところに行って反応がいいのも一緒だよね。高速道路で車を追い越すのは大変だろ? それが自然にできるんだからさすがだよ」。指揮官の満足そうな笑みが、順調ぶりを物語る。

 偉大な兄を追い、POGでも人気を博したが、昨夏札幌の新馬戦(1着)後に膝の骨折で長期休養へ。今春のクラシックにその名はなかったが、5月の夏木立賞(500万)、7月の松前特別(1000万)を連勝。遠回りはしたが、土つかずで表舞台にたどり着いた。「同世代のオープン馬相手だけど、結果的に夏に一回使っているのもいいんじゃないか。天皇賞・秋、ジャパンC、菊花賞…。全てはここの結果次第だよ」とトレーナー。無傷4連勝で飛躍の秋へ。初重賞も通過点にする。(川上 大志)

 ルメール騎手「前走は楽勝だった。まだ負けていないし、ここまでパーフェクト。中山の直線は短いけど、ノープロブレム。能力がたくさんあるから。絶対、重賞を勝てる馬。自信はある。すごく楽しみ」

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