【スプリンターズS】香港馬ラッキーバブルズ、力強い動き!プレブル騎手「軟らかい馬場好きなタイプ、チャンス!」

スポーツ報知
重さが残る中山の芝で力強く駆けたラッキーバブルズ

◆スプリンターズS追い切り(9月27日、中山競馬場)

 秋のJRA・G1開幕戦、第52回スプリンターズS(30日、中山)の出走馬16頭が27日、確定した。香港から挑戦するラッキーバブルズは中山競馬場の芝コースで力強い動きを披露。枠順は28日に決定、馬券は29日から発売される。

 確かな手応えを感じて、予行演習を終えた。ラッキーバブルズは、中山競馬場の芝コースで最終追い切り。馬場入り直後こそ頭をあげてごねる素振りも、直線は馬場の真ん中を力強く駆け抜けた。全体は4ハロン54秒1で、軽く仕掛けられたラスト1ハロンは11秒9。主戦のプレブルは納得の表情で共同会見に姿を見せた。

 「非常に感触がよかった。1頭での調教で最初は迷っていたが、ポンと出てしまえば、動きそのものはよく、ラストは気持ちよく走っていた」

 過去に、ブリッシュラックで安田記念(06年)を制覇。スプリンターズSはケープオブグッドホープ(04年3着、05年11着)、ラッキーナイン(11年5着)と、日本の高速決着を経験しているプレブルは、動き以上に雨で渋った馬場(この日は稍重)に光明を見いだした。

 「軟らかい馬場の方が好きなタイプ。今日もスムーズにいい感じで走っていた。ファインニードルは人気を集める馬だと思うし、香港にも来ているのでよく知っている。他の馬のこともVTRなどを見て知識はあるが、馬場がこんな状態だし、ファインニードルには不利になるのではと思っている。チャンス!」

 香港では16/17シーズンの終盤、昨年5月のチェアマンズスプリントプライズでG1初制覇したあと、17/18シーズンは7戦未勝利。それでも、前走(香港プレミアC3着)は舌を縛って臨んだことも奏功し、主戦は復調気配を感じている。

 「シーズン初めは、いくつか不利があったのが敗因。前走は僅差の3着だし、ベストを超えた距離(7ハロン)でも頑張りが伝わってきた。少なくとも精神面は、私にとってこのレースに向けて自信につながる走りだった」

 この日の調教ではブリンカーを着用し、本番でも装着を検討中。メンタルの上昇度だけではなく、仕上がり、馬場状態も含め、激走する条件はそろっている。(西山 智昭)

 ◆ブレット・プレブル(Brett Prebble)1977年9月23日生まれ、オーストラリア出身の41歳。母国でデビューして、95年に見習リーディング。99/00年から2季連続でメルボルン地区のリーディングを獲得。香港へは04/05年シーズンから本格参戦。昨季は20勝で16位に終わったが、16/17シーズンまではトップ10を維持した。今年から豪州を拠点にしている。JRAには01年のワールドSJSが初来日。JRA通算成績は36戦2勝。06年安田記念をブリッシュラックで制している。

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