【京都大賞典】シュヴァルグラン、坂路で活気あふれる動き!秋初戦から全開モードだ

スポーツ報知
オーバーワークを避けたシュヴァルグラン(左)。半馬身遅れも活気に満ちていた

◆京都大賞典追い切り(4日、栗東トレセン)

 3日間開催となる月曜メインの京都大賞典・G2(8日、京都)の出走予定馬が4日、東西トレセンで追い切った。昨年のジャパンCを制したシュヴァルグランは栗東の坂路で活気あふれる動きを披露。3着だった昨年よりも余裕のあるローテーションで挑む今年は秋初戦から全開モードだ。3日の地方交流重賞で落馬負傷から復帰即Vを飾った鞍上の福永が、JRAでも重賞Vを飾るか。

 最後の味付けはバッチリだ。シュヴァルグランが“最後の秋”へ、きっちり態勢を整えた。最終追い切りは栗東・坂路。ユーキャンスマイル(3歳1600万)を4馬身先行させ、残り2ハロンで並びかけた。ゴールでは半馬身ほど遅れたが、後半は12秒6―12秒6のラップでまとめた。

 友道調教師は「休み明けなので当該週でも併せ馬でやった。気合を乗せる程度だったが、この馬にしては動いている。体は先週でできているからね」と納得の表情。1週前のCWコースで6ハロン81秒5としっかり負荷をかけており、調整は予定通りに進んでいる。

 ジャパンC制覇につなげた昨年(3着)は宝塚記念からの参戦。今年は天皇賞・春から5か月半ぶりと間隔が長くなる。友道師は「宝塚記念を使わないのは天皇賞の前から決まっていたこと。北海道でしっかりリフレッシュできたし、一年前と同じくらいの状態だと思う」と不安はない。完成された現役屈指のステイヤーへの信頼は変わらない。

 手綱を執る福永は昨年の宝塚記念以来、6戦ぶりのコンビ再結成に燃える。9月16日の阪神競馬で落馬し頭蓋骨骨折などのけがを負ったが、復帰戦となった3日の日本テレビ盃(船橋)をケイティブレイブで快勝。JRA重賞も勝って全快をアピールしたい鞍上は「スタートが悪い時があるので、しっかり決めたい。外の3番手くらいにつけられたらいいかな」とイメージを膨らませた。

 年内引退が決まっており、連覇がかかるジャパンC、ラストランとなる有馬記念へV始動で弾みをつけたい。「普通にゲートを出てくれたら」とトレーナーは昨秋以上の結果を求め、自信を持って送り出す。(吉村 達)

競馬

×