【菊花賞展望】ダービー上位組のエポカドーロ、エタリオウ、ブラストワンピースに注目

スポーツ報知
菊花賞の出走予定馬。*騎手は想定

 3歳クラシックの3冠目となる第79回菊花賞は21日、京都競馬場の芝3000メートルを舞台に行われる。

 35年ぶり3歳馬の新潟記念Vから異例のステップで挑むブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎=ハービンジャー産駒)。2番人気に推された日本ダービーは直線の進路取りに苦しみ5着に敗れたが、ラスト1冠に向け、じっくりと間隔を空けて調整されてきた。5戦4勝。唯一の敗戦も決して力負けでないだけに、淀の戴冠のシーンも十分だろう。

 プラス14キロで臨んだ神戸新聞杯で半馬身差2着に突っ込んだエタリオウ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎=ステイゴールド産駒)。上がり3ハロン(33秒9)は、勝った僚馬のワグネリアンを0秒3上回った。春も13番人気の日本ダービーで4着に入り、能力を示していたが、秋に向けてさらに充実の感。一気のG1制覇があっても驚けない。

 前走スタート後につまづき、後方からの競馬になったエポカドーロ(牡3歳、栗東・藤原英昭厩舎=オルフェーヴル産駒)は、直線それなりの脚は使うも4着。1番人気を裏切った。皐月賞の前は距離を不安視されたが、逃げ粘った日本ダービー(2着)を見るとここも大きな問題はなさそう。スムーズな先行が好走の条件となる。

 ジェネラーレウーノ(牡3歳、美浦・矢野英一厩舎=スクリーンヒーロー産駒)は、前走のセントライト記念で大逃げを打ったタニノフランケルの2番手でしっかり折り合い、直線早めに抜け出す完勝。充実ぶりを見せつけた。中途半端なレースで16着に大敗した日本ダービーのことがあるだけに、思い切った手に出たいところ。京都は初コースだが、自分の型に持ち込めば、坂上からのロングスパートでゴール前の粘り込みが見られるはず。待望のG1に届くシーンもある。

 主導権争いを繰り広げそうなメイショウテッコン(牡3歳、栗東・高橋義忠厩舎=マンハッタンカフェ産駒)。ラジオNIKKEI賞を勝ち、神戸新聞杯3着。大舞台で格負けしない地力は備わっている。久々のラジオNIKKEI賞で2着に入ったフィエールマン(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎=ディープインパクト産駒)、骨折明けの復帰戦、セントライト記念で3着に突っ込んだグレイル(牡3歳、栗東・野中賢二厩舎=ハーツクライ産駒)、日本ダービー3着馬コズミックフォース(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎=キングカメハメハ産駒)の他に重賞ウィナーのステイフーリッシュ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎=ステイゴールド産駒)、タイムフライヤー(牡3歳、栗東・松田国英厩舎=ハーツクライ産駒)、オウケンムーン(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎=オウケンブルースリ産駒)も前哨戦を叩き駒を進める。

 夏の上がり馬も多士済々。佐渡S(準オープン)を勝ったグローリーヴェイズ(牡3歳、美浦・尾関知人厩舎=ディープインパクト産駒)、レインボーS(準オープン)2着を叩いて臨むシャルドネゴールド(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎=ステイゴールド産駒)、阿賀野川特別(1000万)1着のユーキャンスマイル(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎=キングカメハメハ産駒)、能勢特別(1000万)を勝ったカフジバンガード(牡3歳、栗東・松元茂樹厩舎=ハービンジャー産駒)、信濃川S(1000万)1着馬グロンディオーズ(牡3歳、美浦・田村康仁厩舎=ルーラーシップ産駒)は名手モレイラとのコンビ。兵庫特別(1000万)を2番手から抜け出したアフリカンゴールド(牡3歳、栗東・西園正都厩舎=ステイゴールド産駒)もエントリー。(大上 賢一郎)

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