【菊花賞 「菊へ充電させてもらいました~この馬ヤバいよ~」】ユーキャンスマイル、菊4勝・武豊で激走だ!

スポーツ報知
友道厩舎が送り込む秘密兵器、ユーキャンスマイル

◆第79回菊花賞・G1(10月21日、芝3000メートル、京都競馬場)

 混戦模様の今年の菊花賞をさらに難解にしているのが、夏の上り馬の存在。夏競馬で賞金を加算し、レース間隔を取って大一番に臨む惑星候補を「菊へ充電させてもらいました~この馬ヤバいよ~」と題して紹介する。1回目は、エタリオウと2頭使いになる友道厩舎のユーキャンスマイル。

 本格化の気配が漂っている。ユーキャンスマイルは3か月半の休養明けだった前走の阿賀野川特別(新潟・芝2200メートル)で、中団から一気に抜け出しての完勝。3勝目を挙げたレース直後に菊花賞への直行が決まった。「前走は左回りを心配したけど、大丈夫だった。距離はあってもよさそうですね」と友道調教師は言う。

 マカヒキに続いて、ワグネリアンで日本ダービー2勝目を挙げた友道厩舎―金子真人HDのラインで、昨年同じく阿賀野川特別からの直行だったポポカテペトルが13番人気で3着。もともと、母のムードインディゴも同じラインで、春は重賞で完敗続きだったが、大きな成長を加えた秋にローズS、秋華賞で人気薄ながらも2着に入っている。「お母さんも3歳秋になって、グッと成長したからね」と緩やかな成長曲線を描く母子の姿をだぶらせる。

 春は馬体の前後のバランスが悪く、直線でもたれていたが、ひと夏を越して、体つきは格段に良化。勢いに乗った状態で大一番へ迎える。「体がしっかりしてきて、春先とは違う。ようやく良くなってきた」と成長を感じるトレーナーが手綱を託すのが、このレース4勝の武豊。名手の技術と血の力が重なれば、ワグネリアンと同一馬主、同一厩舎が送り出すキングカメハメハ産駒の激走は十分にある。

 【レース間隔別成績】現行の日程になった2000年以降の18頭の勝ち馬のうち、神戸新聞杯(14頭)組を含む15頭が中3週。中5週以上の間隔が空くと【0、2、3、35】で、連対例は02年2着ファストタテヤマ、16年2着のレインボーラインと、いずれも札幌記念から中8週で臨んでいた。2か月以上の休養明けの菊花賞制覇は皐月賞V以来、中28週だった87年のサクラスターオーまでさかのぼる。

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