【菊花賞】メイショウテッコン、父マンハッタンカフェに続く父子制覇へ「静」の仕上げ

スポーツ報知
テンションの維持に努めたメイショウテッコン(右)。軽々と併走馬に先着した

◆菊花賞追い切り(18日・栗東トレセン)

 第79回菊花賞(21日、京都)の枠順が18日、決まった。父マンハッタンカフェに続く父子制覇を狙うメイショウテッコンは、出走馬18頭中唯一の木曜追い。テンションの維持に努める内容でも好調ぶりを示す動きで、陣営は6番枠を歓迎した。

 西の上がり馬、メイショウテッコンは“静”の姿勢に徹した。栗東・CWコースの4ハロン地点からメイショウタラチネ(6歳1000万)を2馬身追走。内に潜り込むと、楽な手応えで僚馬をパスして、1馬身リードでフィニッシュ。馬なりのまま、51秒9―12秒4をマークした。

 前走も「パドックでスイッチが入った」(高橋忠調教師)ように、テンションが上がりやすいタイプ。直前までメニューを決めないなど馬の気持ちに添った調整を続け、この日は半マイル追いにとどめた。「やり過ぎると難しいところが出るので加減しながら。様子を見ながら進めてきて、ここまでいい感じできている」と、高橋忠師は納得の表情でうなずいた。

 昨夏の新馬勝ち後は間隔を空けながら使われてきた。「もともと弱かったので王道を歩めなかったが、デビュー前から能力の高さを示していた。遅れて追いついてきている」とトレーナー。春のクラシックには参戦できなかったが、白百合S、ラジオNIKKEI賞を連勝すると、休み明けの神戸新聞杯でも序盤で接触しながら3着に好走。夏から軌道に乗り、ラスト1冠のスタートラインにたどり着いた。

 トレーナーは肉体面の成長に確かな手応えを明かす。「夏を越して、若干良くなっている。以前は大きいが、ペラペラだった。今は背丈が大きくなり、ボリュームも出てきた。京都に替わるのはマイナスにならないと思うし、上位に食い込めれば」。01年秋に大輪を咲かせたマンハッタンカフェの息子が、父と同じ蹄跡をたどるか。(橋本 樹理)

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