【エリザベス女王杯】3歳馬ノームコア“必勝ローテ”で女王の座を狙う

スポーツ報知
前走が圧巻の競馬だったノームコア

◆第43回エリザベス女王杯・G1(11月11日・芝2200メートル、京都競馬場)

 第43回エリザベス女王杯・G1(11日、京都)で、実績ある古馬に3歳馬ノームコアが初めて挑む。前走の紫苑Sを圧勝した後は“必勝ローテ”を組み、この一戦に照準を合わせてきた。4週連続でG1を制覇し、年間G1・7勝の新記録も樹立した絶好調男ルメールの手綱で女王の座を狙う。

 「必勝パターン」で女王の座を狙う。ノームコアは紫苑Sを3馬身差で完勝して放牧に出されたが、福島のノーザンファーム天栄→美浦トレセン→G1という臨戦過程は、秋華賞のアーモンドアイ、菊花賞のフィエールマン、そして天皇賞・秋のレイデオロとJRAのG1を3連勝中。同ファームの木実谷雄太場長は「レース間隔やローテーションに関しては、あまり意識していません。とにかくいい状態で牧場から送り出して、レースで力を発揮してもらうことが大事」と力説する。

 ノームコアもまずはしっかり疲れを取り、「萩原調教師に何度か馬を見に来ていただいたなかで、力を出せるなら秋華賞よりもエリザベス女王杯かな、ということになりました」(木実谷場長)と慎重に状態を見極めたうえで次の目標が決まった。

 10月に美浦トレセンへ帰厩してからも、調整は順調そのもの。1週前追い切りは美浦・Wコースでクレディブル(3歳1000万)を3馬身追走し、直線はいっぱいに追われて5ハロン68秒2―13秒2で併入。萩原師は「予定通りの追い切りができたし、動きも良かった」と合格点を与えた。

 前走は1分58秒0のレースレコードで重賞初制覇を飾ったが、春もフラワーC、フローラSで連続3着と早くから世代トップクラスの力を示していた。「初めての古馬との対戦で力関係がカギだが、コースや距離に関しては特に気にしてない」と萩原師。まだ底を見せていない3歳牝馬が、狙い定めたローテーションで女王の座を射止める。(西山 智昭)

競馬

×