【朝日杯FS】今週から日本復帰の坂井瑠星騎手、コパノマーティンで国内G1初挑戦

スポーツ報知
国内のG1初挑戦で豪州修業の成果を見せたい坂井

◆第70回朝日杯FS・G1(12月16日・芝1600メートル、阪神競馬場)

 坂井瑠星騎手(21)=栗東・矢作厩舎=が、オーストラリアを中心とした1年1か月の海外修業を終え、今週から日本で本格的に騎乗を再開する。3年目のホープは「英語の習得も含め、特に精神面で成長できたと思う」と胸を張った。

 昨年11月に日本を出発。半年で帰国する予定だったが「納得のいく結果が残せていなかった」と滞在延長を決意。春に拠点をメルボルンからアデレードに移すと、すぐに有力厩舎から声が掛かり、私生活や実戦不足の悩みは解消したという。

 「外を回すのを嫌う国で、ポジション争いが激しかった」。体格で勝る現地ジョッキーたちと、馬群が密集するタイトなレースを繰り返すうちに技術も向上した。豪州では20の競馬場で約200鞍に騎乗して16勝を挙げた。10月のコーフィールドCではG1初騎乗。米国、ドバイ、香港にも渡って調教に乗り、国ごとに特徴の異なる馬づくりを目の当たりにしてきた。

 今週から復帰する日本では土日とも阪神で手綱を操る。JRA・G1デビューとなる朝日杯FSのコパノマーティンなど、多くの依頼が舞い込んだ。「当面は日本で騎乗します。結果で恩返ししていきたい」。復帰ウィークから勝ち星量産を目指す。(吉村 達)

 ◆坂井 瑠星(さかい・りゅうせい) 1997年5月31日、東京都出身。栗東・矢作芳人厩舎所属。16年3月にデビュー。1年目は25勝目をマークした。13日現在、JRA通算1091戦70勝。167.5センチ、44.3キロ。血液型O。

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