【朝日杯FS】アドマイヤマーズ、無傷4連勝で2歳王者!外国人騎手10週連続G1勝利!

スポーツ報知
牡馬の力を見せつけたアドマイヤマーズ(中)がグランアレグリア(左)を破り、2歳王者に(右は2着のクリノガウディー)

◆第70回朝日杯FS・G1(16日、阪神・芝1600メートル、良)

 第70回朝日杯FSは16日、阪神競馬場の芝1600メートルで争われ、2番人気のアドマイヤマーズが直線で抜け出して2馬身差の快勝。無傷の4連勝で2歳王者に輝いた。騎乗していたミルコ・デムーロ騎手(39)は朝日杯4勝目で、外国人騎手によるJRA・G1制覇は10週連続となった。2着は9番人気のクリノガウディーが入り、1番人気を集めた牝馬グランアレグリアは3着に敗れた。

 名手が完璧なリードで王座へ導いた。アドマイヤマーズのMデムーロは道中、1番人気のグランアレグリアをマーク。4角回って一気に外に馬体を併せてプレッシャーをかけ、その勢いで前に出ると、内にもたれながら徐々に離れていくライバルを尻目に押し切った。「本当に強い。すごく頭がいい。走り方がきれいで素晴らしい馬。レースは(ルメールの)あの馬を見ながら行こうと思っていた。直線ではすごくいい脚を使ってくれた。負けるとは思わなかった」とミルコは会心の笑顔。これで外国人ジョッキーの連続G1勝利は10週連続に延びた。

 コンビを組んで04年の皐月賞を制したダイワメジャーの息子はデビューから無傷4連勝で2歳王者に。Mデムーロは「お父さんとは全然似ていない。似ているのは毛色(栗毛)ぐらい。もっともっと成長してくれたらと思う。でも、今のままでも十分強い」と相棒をたたえていた。

 朝日杯FSは歴代最多タイとなる4勝目。Mデムーロは「僕のためのレースみたい。いつもいい馬に乗せてくれる友道先生の馬で勝てて良かった。菊花賞(エタリオウ)では鼻差負けて悔しかったから」とホッとした表情。友道厩舎の馬では6度目のG1挑戦で初勝利。大阪杯(スワーヴリチャード)からJRA・G1では17戦勝てなかったが、チャンピオンズCのルヴァンスレーヴに続き国内G1騎乗機会2連勝。勢いに乗ってモズカッチャンで有馬記念に挑む。

 放牧を挟んで、来年は父子制覇がかかる皐月賞(4月14日、中山)へ。JRA・G1・10勝目を挙げた友道調教師は「もうひと回り筋肉がつけば、もっといいパフォーマンスができる。どこか一度使って皐月賞に行くつもりです」とさらなる飛躍を期待。来春もミルコ、友道師の名コンビが主役になりそうだ。(内尾 篤嗣)

 ◆アドマイヤマーズ 父ダイワメジャー、母ヴィアメディチ(父メディシアン)。栗東・友道康夫厩舎所属の牡2歳。北海道安平町のノーザンファームの生産。通算4戦4勝。総収得賞金は1億3254万7000円。主な勝ち鞍はデイリー杯2歳S・G2(18年)。馬主は近藤利一氏。

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