【ホープフルS】ミッキーブラック上昇気配!メンバー唯一の中山2000メートル出走の経験生かす

スポーツ報知
ミッキーブラック(左)は東京大賞典に出走するクリソライトの胸を借り、坂路を駆け上がった

◆ホープフルS追い切り(25日・栗東トレセン)

 今年最後のJRA・G1、ホープフルS(28日、中山)の追い切りが25日、東西トレセンで行われ、ミッキーブラックは栗東・坂路で古馬に首差遅れたが、リズムよく動いて上昇気配。メンバーでただ一頭、同じ舞台を経験した強みを生かし、G1での重賞初制覇に挑む。きょう26日にホープフルSを含む特別9レースの枠順が確定し、27日から前日発売される。

 手綱越しに手応えが深まった。ミッキーブラックは、栗東・坂路でクリソライト(8歳オープン)を半馬身追走。ラスト1ハロン過ぎには一度前に出たが、最後は僚馬に盛り返されるように首差遅れた。しかし、時計は52秒5―13秒1。騎乗した平井助手も満足そうな表情を浮かべた。

 「時計よりもリズム重視でした。さばきや体の使い方は良かったと思いますよ。今日は上滑りする馬場だったんです」

 この日、調教が始まった午前7時は氷点下1度。凍って走りづらい馬場でもバランスを崩さず、しっかりと駆け上がった。

 今まで、使ってはひと息入れるというローテだったが、今回は中4週と間隔を詰めて初の“連戦”という形になる。しかし、19日の栗東・CWコースでは7ハロン追いでしっかり負荷をかけるメニューを消化。「前走は悪条件が色々と重なった。今は体がすごく膨らんで、パンとしてきた感じがしますね」と、平井助手は初の敗戦となった京都2歳S(4着)からの確かな上昇気配を感じ取る。

 今回と同じ中山2000メートルの前々走・芙蓉Sは中団から早めに動き、着差は3/4馬身ながらも完勝だった。「位置取りは気にせず、自分のリズムで走れるかだと思う。スピードに乗ってからは少々のことでは止まりません」と同助手。手綱を執るのは欧州の若き天才、マーフィー。ロングスパートで持久戦に持ち込み、初のビッグタイトルをつかむ。(山本 武志)

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