【日経新春杯】メイショウテッコン、力強く12秒4 武豊騎手の勢いと成長力で重賞2勝目を目指す

スポーツ報知
パワフルな推進力をみせたメイショウテッコン

◆日経新春杯追い切り(10日・栗東トレセン)

 3日間開催で行われる3重賞の出走馬が10日、確定した。第66回日経新春杯・G2(13日、京都)に出走するメイショウテッコンはこの日、栗東・CWコースで力強く伸び、好仕上がりをアピール。新年の開幕週に6勝を挙げ、リーディングトップの武豊騎手(49)=栗東・フリー=とのコンビで重賞2勝目を目指す。

 納得の仕上げで4歳初戦に臨む。メイショウテッコンの最終追い切りは栗東・CWコース。単走で残り4ハロンからピッチを上げた。前日の雪で重くなった馬場を苦にすることなく、強めに追われた直線はラスト12秒4と力強くフィニッシュした。

 「レースの1か月前から気分良く走れるようにやってきたし、先週に強い負荷をかけたので息を整える程度。重々しさはなく、うまく調整できた」と高橋忠調教師。前走の菊花賞で14着に敗れた後は放牧へ。その効果は大きく、「思った以上に体が良くなって帰ってきた。精神面も以前より安定している」と心身両面の成長を感じ取る。

 手綱を執るのは2019年の開幕週に単独トップの6勝と好発進を決めた武豊。昨年1月の梅花賞で2勝目に導いた名手は「あの時の2着が(菊花賞2着の)エタリオウ。能力が高そうだと感じた」とコンビ再結成を楽しみにする。高橋忠師は「長くいい脚が使えるので先行する形になると思う。ユタカさんなら、うまく回ってきてくれるでしょう」と全幅の信頼を置く。

 昨年のJRA賞最優秀短距離馬に選ばれたファインニードルが種牡馬入り。厩舎の新たな看板馬になってほしいと期待するトレーナーは「まだ底を見せていないし、もっと上で輝かせてあげたい」と春のG1戦線を意識。2度目の重賞制覇を飛躍の足がかりにする。(吉村 達)

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