【日経新春杯】グローリーヴェイズ、4度目の挑戦で重賞初制覇!Mデムーロ騎手は一日4勝の固め打ち

スポーツ報知
直線で内から差し切ったグローリーヴェイズ(左)。最強の4歳世代からまた重賞ウィナーが出た

◆第66回日経新春杯・G2(13日・芝2400メートル・京都競馬場、良)

 伝統の長距離ハンデ重賞、第66回日経新春杯・G2(13日、京都)は、1番人気に支持された4歳馬グローリーヴェイズ(Mデムーロ)が直線で抜け出して、重賞初制覇を飾った。昨秋のG1戦線で古馬相手にタイトルを獲得したアーモンドアイ、ブラストワンピースの2頭を抱える「シルク」の黄金世代から、またも中長距離路線の有望株が誕生。鞍上のMデムーロは昨年に続く2連覇を含む一日4勝の活躍を見せた。

 またまた強い4歳世代の一角が淀を沸かせた。長い直線が待つ外回りの4角。視界が開けると、中団のインにいたグローリーヴェイズがスパートをかけた。息の長い末脚で手応え通りに伸びると、年上世代の追い上げを半馬身差封じて念願の初タイトルをゲット。「強かった。3、4角で抜群の手応えで、直線もジリジリ伸びてくれた。どんどん、どんどん強くなってるね」。着実な成長にMデムーロは笑みをこぼした。

 11日に40歳を迎えたミルコは前日こそ未勝利に終わったが、この日は4勝の固め勝ち。「昨日(12日)は最初のレースでつまずいて落ちそうになって、今年どうなるかと思ったけど、4つ勝ててうれしいね」。昨年の日経新春杯デーもメインのパフォーマプロミスを含む6勝と大暴れ。昨年の再現で連覇も飾った。

 4度目の挑戦で重賞初Vを飾ったディープインパクト産駒は関東馬ながら、これまでの重賞参戦は全て京都。「走りのしなやかさを生かせるのが京都。今日の馬場は決して得意とは思わないが、自分から動いて正攻法で押し切った。時計や見た目より強い競馬」と狙いを明かした尾関調教師。G2で自身今年初の勝利を決めた内容を高く評価した。

 「これまでと同じように間隔を空けながら、大きなレースに行くのか、オーナーと相談したい」と尾関師。アーモンドアイ、ブラストワンピースの4歳馬ツートップを抱える「シルク」の黄金世代から中長距離路線でまた1頭、頭角を現した。(橋本 樹理)

 ◆グローリーヴェイズ 父ディープインパクト、母メジロツボネ(父スウェプトオーヴァーボード)。美浦・尾関知人厩舎所属の牡4歳。北海道洞爺湖町・レイクヴィラファームの生産。通算成績は7戦3勝。重賞初勝利。総収得賞金は1億2281万円。馬主は(有)シルクレーシング。

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