【アメリカJCC】7番人気シャケトラ、1年1か月ぶりで重賞2勝目! 代打騎乗の石橋騎手が導いた

スポーツ報知
石橋騎乗のシャケトラ(左)がフィエールマン(右)を頭差で退け重賞2勝目をつかんだ

◆第60回アメリカジョッキークラブカップ・G2(1月20日・芝2200メートル・中山競馬場、良)

 中山で行われた第60回アメリカJCC・G2は7番人気のシャケトラ(石橋)が1年1か月ぶりで快勝し、重賞2勝目を挙げた。

 決して前は譲らない。石橋の懸命のムチに7番人気のシャケトラが、昨年の菊花賞馬フィエールマンの追い上げを頭差しのいだ。「直線手前から素晴らしい馬の伸びでした。相手も自分が乗っていて(騎乗経験があり)強い馬だってわかっていた」。騎乗予定の戸崎がインフルエンザのため、乗り替わった鞍上が「勝つイメージを持って、勝つ競馬をしようと思いました」と結果で応えた。

 同馬は昨年3月に左第3中手骨を骨折。17年有馬記念(6着)以来、1年1か月ぶりとは思わせないレースぶりで、中山のターフを駆け抜けた。人馬を出迎えた角居調教師は「休ませていたから息切れするんじゃないかと思ってましたが、強い馬でした」と笑顔。昨年7月に道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕され、半年間の調教停止処分が今月6日で満了したばかりで、「初勝利がこういう重賞でびっくりしています」と驚きの表情。昨年6月30日の中京・500万(ザクイーン)以来で、重賞は同4月22日のフローラS(サトノワルキューレ)以来の勝利となった。

 17年日経賞に続く重賞2勝目を挙げた6歳馬。次走は未定だが、再びG1戦線をにぎわせることになりそうだ。(恩田 諭)

 ◆シャケトラ 父マンハッタンカフェ、母サマーハ(父シングスピール)。栗東・角居勝彦厩舎所属の牡6歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算12戦5勝。総収得賞金は2億735万5000円。主な勝ち鞍は日経賞・G2(17年)。馬主は金子真人ホールディングス(株)。

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