【フェブラリーS 菜七子にエール】女子ボートレーサー・寺田千恵選手「自分を追い込まず、いつも通りのことをするのが一番」

スポーツ報知
女子ボートレーサーで最もSG優勝に近づいた寺田千恵。菜七子にはG1を楽しむことを勧めた

◆第36回フェブラリーS・G1(17日・ダート1600メートル、東京競馬場)

 男女混合で戦うボートレースで、最高峰のSG競走を女子レーサーが優勝したことはない。01年6月・からつグランドチャンピオンで女子レーサーとして初めて優勝戦に進出したのが寺田千恵。1号艇で快挙を目前にしながら5着に終わった当時を振り返りつつ、菜七子に贈る言葉は。

 「ボートレース50年の歴史の中で女子のSG優出は初めてだったから、私も楽しめなかった。緊張していましたね。藤田さんにはG1を楽しんでほしいと思います。

 SG優勝戦の1号艇はプレッシャーというよりも、いろんな追い風を感じました。藤田さんもいろんな葛藤があると思います。自分の実力はまだともなっていないのに、とか。でも、そういう舞台に立てるのは、むちゃくちゃありがたいこと。終わってみてから分かるんですけどね。

 私も、地に足がついていない感じでした。もしかしたらやっちゃう(優勝する)んじゃないの、って想像してみたり。でも、ビビリが大きくなったり。心臓に毛が生えていればよかったんですけどね。私の次の世代の女子選手がSGを優勝すればいいと思っていたので。

 応援している方は『絶対に勝て』とは思っていないと思います。『勝てればラッキー』ぐらいに思っているはず。自分を追い込まず、いつも通りのことをするのが一番だと思います」(ボートレーサー)

◆寺田 千恵(てらだ・ちえ)1969年4月11日生まれ、49歳。65期生として89年11月、若松でデビュー。94年12月の宮島女子リーグで初優勝。02年に同じボートレーサーの立間充宏と結婚、産休に入った。03年後期に復帰後も07、10年にG1女子王座決定戦(現レディースチャンピオン)に優勝するなど、第一線で活躍。通算勝利数は女子歴代4位の1897勝。通算優勝回数は65回。157センチ、46キロ。血液型O。

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