【阪急杯】菜七子に負けない!坂井瑠星、エントシャイデンで重賞初V飾り「同期の星」になる!

スポーツ報知
自厩舎のエントシャイデンと重賞初勝利を狙う坂井

◆第63回阪急杯・G3(2月24日・芝1400メートル、阪神競馬場)

 坂井瑠星騎手(21)=栗東・矢作厩舎=が、第63回阪急杯・G3(24日、阪神、1着馬に高松宮記念の優先出走権)でコンビを組む3連勝中の上がり馬、エントシャイデンでの重賞初Vに燃えている。先週の京都牝馬S・G3は13番人気の伏兵で3着惜敗。昨年は豪州への武者修行で腕を磨いた藤田菜七子騎手の同期が、今週こそ決めるか。

 今年最初のG1を盛り上げた同期に負けていられない。3連勝中と本格化ムードのエントシャイデンの手綱を任された坂井は「自厩舎の馬ですし、お世話になっているオーナー(前田幸治氏)にも結果で応えたいです」と初タイトル奪取に燃える。

 大舞台の映像が、いつも以上に強い刺激となった。同じ16年デビュー組の藤田が、17日のフェブラリーSにコパノキッキングで参戦。最後方から追い込んで見せ場をつくった。「京都競馬場で応援していました。頑張っていたと思います」

 関西期待の21歳は将来的な目標の一つに、菜七子を含む同期とのG1競演を挙げており「一般のニュースでも取り上げられていて、改めてG1に乗ることの影響力の大きさを感じました」と、その思いを強くしたという。

 一昨年11月から1年余り、オーストラリアを拠点に海外での武者修業。全く違う環境に飛び込んで腕を磨き16勝を挙げ、当地のコーフィールドC(ソールインパクト14着)でG1初騎乗を経験した。先週の京都牝馬Sは、13番人気アマルフィコーストで3着。重賞でも存在感を見せ始めた。

 ディープインパクト産駒のエントシャイデンはオープン入りを決めた前走で初コンビも、調教には何度もまたがっている。「実戦では反応が良すぎるくらいだったので、そのへんも踏まえて乗るつもりです。1400メートルは問題なくこなせるでしょう。状態もいいですよ」。力をつけた人馬が、阪神開幕週に主役の座を狙う。(吉村 達)

 ◆坂井 瑠星(さかい・りゅうせい)1997年5月31日、東京都出身。2016年3月に栗東・矢作芳人厩舎所属でデビューし、同4月2日の阪神4R(グランプリアクセル)で初勝利。JRA通算1224戦74勝。167・5センチ、44・3キロ。血液型O。

 ◆16年デビューの騎手 藤田菜七子、坂井瑠星を合わせて6人。勝ち頭はJRA通算101勝の荻野極(21)=栗東・フリー=。同87勝の木幡巧也(22)=美浦・牧厩舎=は17年レパードS(ローズプリンスダム)で重賞V一番乗り。ほかに同51勝の森裕太朗(21)=栗東・フリー=、同47勝の菊沢一樹(21)=美浦・菊沢厩舎=がいる。

競馬

×