【高松宮記念】進化した菜七子に「出る以上はチャンス」師匠の根本師がエール

スポーツ報知
雪のように真っ白になった11歳スノードラゴンを菜七子が復活へと導けるか

◆第49回高松宮記念・G1(3月24日・芝1200メートル、中京競馬場)

 藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本厩舎=は、春のG1シーズン開幕戦となる高松宮記念でスノードラゴンと初コンビを組み、自身2度目のG1に挑む。

 2月のフェブラリーS(5着)でJRA女性騎手として初めてG1に騎乗した菜七子に、早くも2度目のチャンスが訪れた。相棒は11歳とはいえ、14年のスプリンターズSを制したG1ウィナーだ。15日に1週前追い切りにまたがり「さすがパワーがある馬ですね。いい馬です」と元気いっぱいの相棒をべた褒めした菜七子を、師匠の根本康広調教師(63)は「歳は11歳だけど、実績がある馬。出る以上はチャンスだから人馬ともに頑張ってほしいね」と背中を押した。

 今月から導入された女性騎手に対する新たな減量制度により、菜七子は平場のレースでは▲3キロ減で騎乗できることになった。今月は3週連続勝利を挙げるなど、ここまで開催6日間で43鞍に騎乗し【3、3、1、36】。1、2月に比べて勝率も連対率も格段にアップしている。「実戦に乗ることはいいこと。苦しくてもやめられないのが実戦。その緊張感を経験できるのはジョッキーとして大きい」と根本師が言うように、経験を糧に着実な“進化”を遂げている。

 スノードラゴンを管理する高木登調教師(53)=美浦=は「当たりも柔らかくて、スタートがうまくなりましたよね。本番はリズム良く運べれば」と期待を寄せ、根本師も「指名してくれた調教師やオーナーに応えられるようなレースをしてほしいね」と願う。中京競馬場は菜七子にとって、1月27日に19年初白星を挙げた相性のいい舞台だ。(松浦 拓馬)

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