【日経賞】武豊50歳初重賞V メイショウテッコン逃げ切り!イチロー引退「さみしい」でも自身は「伸び盛り」

スポーツ報知
メイショウテッコンが粘り強い走りで逃げ切り勝ち。武豊は50代での重賞初制覇

◆第67回日経賞・G2(3月23日・芝2500メートル・中山競馬場、稍重)

 第67回日経賞・G2(23日、中山)は、3番人気のメイショウテッコンが逃げ切りVを決めた。1着に与えられる天皇賞・春(4月28日、京都)の優先出走権を獲得。鞍上の武豊は、50歳となって初の重賞勝利を飾り、野球界で親交のある米マリナーズのイチロー外野手(45)が引退しても、競馬界のレジェンドは健在ぶりをアピールした。

 課題のゲートをクリアし、スムーズにハナへ誘導。早くも3角過ぎから、並びかけてきた1番人気のエタリオウと併せる形で直線を迎えた。「(相手に)合わせる感じでペースを上げた。終始手応えよく、いい感じだった」とユタカ。右ムチを入れて加速を促すと、馬体を並ばせることなく、そのまま逃げ切った。

 武はイチローの現役最終戦となった21日のアスレチックス―マリナーズ戦(東京ドーム)を生観戦した。「個人的にも尊敬して、見習うところの多い人。試合しているところを見られないのはさみしいですが、僕も頑張ろうという気持ちになりました」。自身は50代に突入したが、今季はすでに重賞3勝で、この日までに通算34勝(リーディング2位)と年齢を感じさせない活躍だ。

 同馬の今後は天皇賞(鞍上未定)に向かう予定。成長著しい馬だけでなく、自身についても「伸び盛りですね」と笑いを誘い、最後に現役は「60歳(まで)」と表情を崩した。野球界のヒーローが去っても、競馬界の「顔」はまだまだ走り続ける。(恩田 諭)

 ◆メイショウテッコン 父マンハッタンカフェ、母エーシンベロシティ(父レモンドロップキッド)。栗東・高橋義忠厩舎所属の牡4歳。北海道新ひだか町・下屋敷牧場の生産。通算11戦5勝。総収得賞金は1億6228万円。主な勝ち鞍はラジオNIKKEI賞(18年)。馬主は松本好雄氏。

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