【大阪杯 西山が見た】池添騎手が太鼓判!ブラストワンピースは「完成に近づいている」

スポーツ報知
大阪杯で2つめのビッグタイトルを狙うブラストワンピース。1週前に騎乗した池添(馬上)は手応え十分

◆第63回大阪杯・G1(3月31日・芝2000メートル、阪神競馬場)

 第63回大阪杯・G1(31日、阪神)で注目を集めるのは、黄金世代と言われる4歳のブラストワンピース。G1初制覇を飾った昨年の有馬記念以来となるが、陣営は休み明けの不安よりも心身両面での成長を強調。美浦で取材にあたっている西山智昭記者が、コラム「見た」で同馬の現状に迫った。

 昨年の有馬記念を制したブラストワンピースが、大阪杯で始動する。3歳時はダービー5着に、菊花賞4着。クラシックこそ無冠に終わったが、その無念を暮れのグランプリで晴らして最優秀3歳牡馬のタイトルを手にした。

 追う立場から、追われる立場で迎える4歳初戦。ポイントは前走から3か月半経った伸びしろだが、放牧先だった福島・ノーザンファーム天栄の木実谷雄太場長(38)は確かな手応えを感じて美浦トレセンに送り出した。

 木実谷場長「至って順調でしたね。菊花賞後の回復もすごく早かったが、有馬記念の後もすぐに乗り出せたし、特に不安なくこれました。ビルドアップして、さらに身が入ってきた。年齢を重ねて、良い成長曲線を描いていると思います」

 英気を養った牧場での成長は、デビューから全戦で手綱を執る池添も感じていた。1週前追い切りのWコース(6ハロン81秒6―12秒1)で騎乗した直後の満足げな表情に、充実ぶりがうかがえた。

 池添「動きは素軽かったし、体は柔らかい。フットワークも良かった。いい形で持ってきてくれました。もともとレース間隔を空けて使っていますが、今まで乗った1週前追い切りの中で一番いいです。トモ(後肢)もしっかりして、完成に近づいている。いつも楽しみにしていますが、今回も」

 管理する大竹調教師が口にした精神面の成長も見逃せない。

 大竹調教師「いまでは乗り役が乗ってもピリピリするところがない。ゲートの駐立を20日にやったけど、以前はガタガタしていたのがウソのようにピタッとしていた。古馬になってきました」

 調整過程は順調で、馬体が進化し、気性も大人になった。G1連勝を狙うグランプリホースに、現時点で死角は見当たらない。(西山 智昭)

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