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ジョブックコメン―欽ちゃんの描く「すてきな馬の物語」

2018年1月25日16時30分  スポーツ報知
  • 7日、フェアリーSに出走したジョブックコメンの応援に駆け付けた萩本欽一
  • フェアリーS、藤田騎乗のジョブックコメンは9着だった

 オーナー歴46年 ジョブックコメン。ハリー・ポッターに出てくる呪文のような響きだが、現役で活躍しているドリームジャーニー産駒の3歳牝馬の名前だ。命名したのは、馬主であるタレントの萩本欽一さん(76)。7日に中山競馬場で行われたフェアリーSで、16年ぶりに重賞レースに持ち馬を出走させて話題になった。

 それにしても不思議な名前だ。JRAのHPによると、馬名の由来は、上(ジョウ)+本(ブック)+ドイツ語の「来る」。取材の機会をいただき、ご本人に聞くことができた。「すてきな馬の物語を作れたらいいなと思って。輝かしい成績じゃないと、表紙には来られないから。『ブックジョウ』だと切れが悪いから、ジョブックにしたんだ」

 「本」は自身の名字から取った文字だという。では「上」は? コント55号の相方、坂上二郎さんに由来していると勝手に想像。「それもいい物語だね! 勝った時には『二郎ちゃんの魂も乗っていたよ』って報告したいな」と笑った。

 オーナー歴46年。99年の小倉記念をアンブラスモアで制したが、近年は活躍馬に恵まれなかった。牧場に馬を見に行くなど、力を入れた時期もあったが、「思えば思うほど勝利から遠ざかって、馬主をやめようと思ったんだ」。聞き覚えのあるフレーズだった。4年前の日本ダービー。22度目の挑戦で悲願の初制覇を目指していた、蛯名正義騎手の言葉だ。「勝ちたいと思えば勝てるのかな、とは思えない。思えば思うほど遠くなる気がした」。勝負の世界の厳しさを改めて知らされた。

 フェアリーSの当日、欽ちゃんは19年ぶりに競馬場を訪れて愛馬に声援を送った。結果は9着で「目がしょんぼりしちゃった」とガッカリ。勝負の世界は厳しいが、ジョブックコメンの物語は始まったばかり。オーナーの思いを乗せて、すてきな“本”を作っていく。(記者コラム・石野静香)

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