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大好きだったペルーサ、種牡馬でも頑張れ!

2018年9月27日12時0分  スポーツ報知
  • アロースタッドにけい養されているペルーサ

 ペルーサという馬が好きだった。2010年に、デビュー4連勝でダービートライアルの青葉賞を勝利したゼンノロブロイ産駒。出遅れやノド鳴りに悩まされて勝ち切れず、馬名の由来である元アルゼンチン代表FWマラドーナ氏ほどの英雄ではなかったが、懸命に追い込む姿にファンは多かった。

 この夏、種牡(しゅぼ)馬としてけい養されている北海道新ひだか町のアロースタッドに会いに行った。元気な様子は何よりだったが、今年の種付け頭数が5頭(種付け料30万円)だと聞いてショックだった。ちなみに、あのディープインパクトは4000万円で197頭。松木優場長に理由を聞くと「G1級の能力がありましたが、競走成績が…」。血統面はもちろんだが、現役時代の結果は種付けの決め手になる。

 種牡馬としての“仕事”が減れば、いずれは牧場から追い出される。悲しい未来を憂慮しながら敷地を歩いていると、皐月賞馬ディーマジェスティが目に入った。16年にレースレコードで世代の頂点に立ったディープインパクト産駒は、種付け料100万円で78頭。成績や血統を考えると、もう少し多くてもいい気がする。「ディープインパクト産駒の種牡馬は、たくさんいますから。値段的にも50~100万円は一番競争が激しいところで、お客さんの取り合いになるんです」

 競走馬は大変だ。同世代との勝負を勝ち上がると、歴戦の強者(つわもの)と競い合う。結果を出し引退後に繁殖入りできても、今度は種牡馬同士の争いが待っている。

 G1で2着1回、3着1回と手が届かなかったペルーサ。牧草をムシャムシャする栗毛馬にスタッフが声をかけると、振り返って無垢(むく)な目を向けてきた。数少ない産駒から活躍馬が出ることを願う。

 ◆石野 静香(いしの・しずか)2012年入社の29歳。同年10月から中央競馬を担当。

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