昨年の凱旋門賞馬エネイブルが11か月ぶりの復帰戦でV

スポーツ報知

 11か月のブランクもなんの! 女王エネイブルが健在を示した。英G3のセプテンバーSが8日、ケンプトンパーク競馬場のオールウェザー2400メートルで4頭によって争われ、デットーリ騎手が騎乗した昨年の凱旋門賞馬エネイブル(牝4歳、英国・Jゴスデン厩舎)が逃げ切り勝ちを収めた。

 昨年の凱旋門賞以来、11か月ぶりの実戦は4頭立ての少頭数戦。戦前から今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS2着馬のクリスタルオーシャンとのマッチレースの様相。実際のレースはまさに一騎打ちとなり、すんなりと先手を取ったエネイブルが、勝負どころで迫ったクリスタルオーシャンをゴール前で突き放して、3馬身半差の圧勝を演じた。

 昨年、3歳の身で世界最高峰を制したあとは脚部不安で出走できなかったエネイブル。凱旋門賞連覇を狙う秋も始動が大きくずれ込んだが、終わってみれば、昨年5月のチェシャーオークスから続く7連勝を伸ばす完勝で、その強さを見せつけた。

 この勝利を受けて、英国のブックメーカー、ウィリアムヒル社は凱旋門賞(10月7日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)の前売り単勝オッズを更新。エネイブルを3・25倍の1番人気に据えた。なお、日本から参戦予定のクリンチャーは34倍となっている。

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