日本、W杯後初戦は9・7南米王者チリ戦

スポーツ報知
日本代表の日程

 サッカー日本代表が、ロシアW杯後の初戦となる9月7日(札幌ド)の親善試合で、南米王者チリとの対戦が有力となっていることが2日、分かった。南米サッカー関係者が明かした。チリはW杯出場こそ逃したが、2015、16年と南米選手権を連覇したFIFAランク9位の強豪。世代交代も予想される新生日本が、現南米王者との腕試しで、22年カタールW杯への戦いをスタートさせる。

 ロシアW杯の熱気を4年後のカタールW杯へとつなぐ戦いは、南米王者との激突で幕を開ける。新生ジャパンの船出は、チリ戦が有力となった。南米サッカー関係者が、「チリ代表が日本代表と対戦する方向で調整している」と語った。日本は来年6月にブラジルで開催される南米選手権の招待も受けており、南米勢対策としても願ってもないチャンスだ。

 チリは強豪がひしめく南米予選で6位となり、ロシアW杯出場は逃したが、FIFAランク9位と実力は折り紙付き。4年に1回開催される南米選手権で15年に優勝した。南米サッカー連盟創立100周年記念として翌16年に米国で開かれた特別大会も制して連覇。昨年は各大陸王者などが参加するコンフェデ杯で準優勝した。

 小柄な選手が多いが、豊富な運動量によるハードワークと、気迫あふれるプレーで多くの決定機を作る。ドリブル突破、強いフィジカルが武器のFWサンチェス(29)=マンチェスターU=、闘志を前面に出したプレーで、ボール奪取に加え攻撃センスも光るMFビダル(31)=バイエルン=らが、チームの中心として君臨している。

 日本はロシアW杯開幕時の平均年齢が28・3歳と、出場6大会で最年長となった。現代表にはFW岡崎慎司、MF本田圭佑、長谷部誠、GK川島永嗣ら30歳を超えるベテランが多く、4年後のカタールW杯に向けては、世代交代が一つのテーマとなっている。次期監督の意向によるが、国内外で活躍する若手、東京五輪世代も含めてフレッシュな顔ぶれが登用され、メンバーががらりと変わる可能性もある。

 ロシアW杯に参加したMF大島僚太、遠藤航、DF植田直通、GK中村航輔らリオ世代が中心として成長することが期待される。また、東京五輪世代には昨季オランダ1部フローニンゲンで9得点とブレイクしたFW堂安律、U―19日本代表としてロシアW杯にサポートメンバーとして帯同したFW久保建英ら、逸材も多い。将来性を見込んでの抜てきも十分にあり得る。

 新生日本の第2戦は9月11日、FIFAランク23位コスタリカとの対戦が決まっている。南米王者、北中米・カリブ海の実力チームとの対戦から、カタールW杯に向けた新しい日本サッカーの方向性が見えてくる。

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