森保新監督の恩師・オフト氏「ありのままで大丈夫」

スポーツ報知
ハンス・オフト氏

 森保監督は93年10月28日、終了間近に追いつかれ94年米国W杯出場を逃した「ドーハの悲劇」(アジア最終予選イラク戦=2△2)を経験。当時日本代表監督で、森保氏を初めてA代表に招集したハンス・オフト氏(71)が、“まな弟子”に「ありのままでやれば大丈夫」とエールを送った。

 森保ジャパン誕生を知ったオフト氏は「最高」と声を弾ませた。現役時代からピッチ内外で指導者としての素質は感じていた。「彼は落ち着いているが、必要なときには怒ることができる人物だった。試合ではゲームを読む力はあったし、私が京都の監督になり、彼を獲得したときは先輩として若手のコーチングなども精力的にしていた」。常に視野を広く持ち、メリハリのある指導には目を見張るものがあったという。

 「西野監督がつくり上げてきたものを守りつつ、自分のやり方で指導してほしい」と、継続性と“森保流”の両面からアプローチした代表チームづくりを望んだ。

 五輪代表との兼任は大きな重責となるが、オフト氏に不安はない。「両方やることになるが、彼なら大丈夫でしょう。ありのままで大丈夫」。自然体でいればいい―。森保氏なら日本を正しい道へと導いてくれると信じている。

 ◆ハンス・オフト 1947年6月27日、オランダ・ロッテルダム生まれ。71歳。フェイエノールトでFWとしてプレーし、28歳で引退。76年にオランダユース代表コーチ、82年にヤマハ(現磐田)のコーチに就任し、1部昇格と天皇杯制覇に貢献。84年からマツダのコーチ、監督。92年に日本代表監督に外国人として初めて就任し、アジア杯初優勝に導いた。その後は磐田、浦和、京都の監督を歴任し、2013年日本サッカー殿堂入り。

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