【U21】本田、長友、香川OAあるぞ!森保監督メンタル強化へ「言葉で伝えてもらう」

スポーツ報知
アジア大会のU―21日本代表メンバーを発表する森保監督

 A代表を兼任するU―21日本代表の森保一監督(49)が3日、“オーバーエージ(OA)先生”を積極的に招集し、座学での伝授も含めて五輪世代の強化を図っていく考えを明かした。この日、都内のJFAハウスで、U―21代表が臨むアジア大会のメンバー20人を発表。MF本田圭佑(32)が東京五輪に24歳以上のOA枠(3人)での出場を熱望するなど、A代表戦士が続々と名乗りを上げる状況を歓迎。早ければ、11月の海外遠征からOAを招集する可能性を示唆した。

 仰天プランが飛び出した。これまでは五輪本番直前に呼んでいたOAについて、森保監督は「呼べるのであれば、次の大会(活動)から呼びたいというふうに思っています」と断言。可能であれば、11月中旬に予定している海外遠征(UAE)から招集する意向を明かした。

 五輪世代の“先生役”だ。1月に行われたU―23アジア選手権(中国)準々決勝のウズベキスタン戦で、わずか8分間で3失点を喫したことに象徴されるように、ミスをすると立ち直るまでに時間がかかるのが五輪代表の課題となっている。「そういう時に、経験豊富なベテラン選手に、どういうメンタルで戦っているのか言葉で伝えてもらったり、背中を見せてもらうというのは、経験の浅い選手たちの成長につながる」と狙いを明かす。

 そのためにはプレーでなくても良い。合宿中のミーティングに呼んで“講義”をしてもらったり、コミュニケーションを図るだけでも森保兼任監督が目標とする「世代間の融合」が進むことになる。

 先生役候補も多士済々だ。これまで公にOAに名乗りを上げた選手は、本田をはじめ、MF香川、乾、DF長友と日本代表の主力がズラリ。他にもイングランド1部ニューカッスル移籍が決まったFW武藤もおり、各ポジションにそろっている。「ロシアW杯に出た選手がOAでのプレーを表明してくれていることは心強い」と歓迎している。

 14日からアジア大会に臨む。シーズン中のため各クラブ1人という制限がある上、柏DF中山ら負傷で呼べなかった選手もいる。それでも日本と同じく高温多湿なジャカルタでの大会は、2年後の東京五輪のシミュレーションになる。「五輪世代の選手にはOA含めて競争だと伝えています。東京五輪本大会に最強、最高のチームを作りたい」。まずは自分たちの実力を示す。(井上 信太郎)

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