【U21】森保兼任監督、初陣を白星発進「2点目を取れなかったのは物足りない」

スポーツ報知
ネパールに勝利し、板倉らイレブンと握手を交わす森保監督(右)(カメラ・相川 和寛)

 ◆アジア大会2018 ▽1次リーググループD組第1節 日本U21代表ーネパールU23代表(14日、ウィバワ ムクティ スタジアム)

 【チカラン(インドネシア)14日=井上信太郎】U―21日本代表は、1次リーグ初戦でU―23ネパールを1―0で破り、白星発進した。森保一監督(49)がA代表を兼任してから初采配となった試合は、前半7分にMF三笘(みとま)薫(21)=筑波大=が先制点をマーク。以降も圧倒的に押し込みながら追加点は奪えなかったが、相手シュートを1本に抑えて完封。手堅く兼任監督として初勝利を手にした。

 手堅く初戦をものにした。A代表と兼任後、初勝利を手にした森保監督は「非常に難しい大会の初戦で勝利することが大事だった。2点目を取れなかったのは物足りなかったが、無失点で終えることができて良かったと思います」と安堵(あんど)した。

 幸先は良かった。前半7分にMF長沼の右サイドからの折り返しをMF三笘が右足で合わせた。「チームの勝利に貢献できたのは良かった」といきなり先制に成功した。だが以降は日本人の行徳浩二監督(53)が指導するFIFAランク161位のネパールの前に、好機はつくるものの追加点は奪えず。シュート数は22対1と圧倒したが、決定力に課題は残した。

 コーチとして参加したロシアW杯後、森保監督の周辺は騒がしくなった。A代表との兼任について賛否両論があったが「目の前のアジア大会に向けて準備するだけですから」と落ち着いていた。選手時代、身体能力も、技術も突出していたわけではなかった。それでも日本代表に上り詰めることができたのは“不動心”があったから。弟の洋さん(46)は「僕も兄も身体的に恵まれていたわけではないし、できないことは割り切って、自分のできることに集中しようというのがモットーだった」と振り返る。

 兼任監督を引き受けたのも「自分のできること」と判断したからこそ。今大会は13日に現地入りしたばかりで、試合までに全員がそろって練習した日は一日もなかった。そんな厳しい日程にも動じず、確実に勝ち点3という結果を出した。

 次戦は中1日のパキスタン戦。勝てば決勝トーナメント進出が大きく近づく。「最高の大会にしたい」という指揮官に導かれ、まずはスタートを切った。

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