DF岡崎、東京五輪代表デビュー戦で先制アシスト

スポーツ報知
後半、パスを出す岡崎

◆アジア大会 1次リーグD組第2節 日本U21代表4―0パキスタンU23代表(16日、ウィバワ ムクティ スタジアム)

 U―21日本代表は、U―23パキスタンを4―0で破り、決勝トーナメント進出を決めた。この試合が森保一監督(49)体制下で初出場となったDF岡崎慎(19)=F東京=は、前半2分にロングパスでFW岩崎悠人(20)=京都=の先制点をアシスト。上々のデビュー戦を飾った。

 狙い通りの得点だった。前半2分、自陣右サイドでボールを持った岡崎は、対角線にロングパス。正確無比なボールを岩崎へ送り、先制点をアシストした。「あそこの対角線は意識していました。(岩崎)悠人くんとシンプルに裏を狙おうと話をしていた」と明かした。

 森保監督体制下では初めての招集。「本当にビックリしました」と言うが、選ばれるだけの実力は兼ね備えている。今季J1で3位につけるF東京の中で5試合に出場し、1得点をマーク。日本代表DF森重真人、韓国代表DF張賢秀ら実力者としのぎを削る成長著しいセンターバックだ。

 最大の魅力はDFながら足元の技術を生かしたビルドアップ(攻撃の組み立て)。「小さい頃から味方を生かすことを考えてプレーしてきました」と言うように、状況を見ながら前線にパスを入れたり、高い位置までボールを持ち運んだり、的確な判断を下せる。

 この日も3バックの右に入ると、高い位置を取り、右MF長沼へ何本も鋭いパスを通すなど持ち味を発揮。「今日は足元のミスが多かったし、まだまだまわりと合っていない場面もありました」と本人は納得していないが、DFにビルドアップの能力を求める森保監督に、十分戦力になることをアピールした。

 これでチームは2連勝で決勝トーナメント進出が決定。次戦は1位突破を懸けて、19日にベトナムと対戦する。「ビルドアップで違いを出さないと生き残っていけない。チームに必要とされるプレーヤーになりたい」と岡崎。東京五輪代表に頼もしい戦力が加わった。

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