森保一兼任監督、50歳の“コツコツ宣言”

スポーツ報知
50歳の誕生日を迎えた森保監督は報道陣からバラの花束をプレゼントされた(カメラ・相川 和寛)

 サッカー男子のU―21日本代表を指揮する森保一兼任監督(50)が23日、節目の年も“コツコツ宣言”した。この日に50回目の誕生日を迎え、「一緒に戦う仲間と50歳の誕生日を迎えられて幸せです。(A代表との兼任は)正直、自分でも予想、予測がつかないですけど、今まで通り目の前のできることを精いっぱいやって、コツコツ前進していきたい」と抱負を語った。

 その目の前にあるのが、24日のマレーシアとの決勝トーナメント1回戦。1次リーグではV候補の韓国を2―1で破るなど勢いに乗っており、前線にはスピードのある選手がそろっている。「非常に自信を持って戦っているし、鋭いカウンターで攻撃を仕掛けてくる」と警戒している。1次リーグ第3戦のベトナム戦では前半3分に自分たちのミスから失点。前半はなかなか反撃することができなかった。「試合後に選手は力負けと言っていたが、力負けではなく、力強さ負けしていたと思います。マレーシア戦は試合の入りから受け身にならずに、球際などファイトする姿勢で上回っていきたい」と選手たちには戦うことを求めている。

 練習後には選手からバケツ水を浴びせられるなど手洗い祝福を受け、「Jリーグの監督時代も日本一いじられる監督だと思っていたので、選手がぶつかってきてくれて良かった」と“感謝”した。指揮官の顔面に容赦なく水をかけたGKオビパウエルオビンナ(20)=流通経大=は「遠慮はなしでいこうと思っていました。(森保監督が)誕生日なのは知っていたので前日にみんなで考えました」とサプライズは大成功。続けて「最初の頃と比べてみんなとコミュニケーションも取れているし、団結力もついてきた」と言うようにチームの雰囲気はいい。

 この東京五輪世代は、昨年5月のU―20W杯(韓国)、今年1月のU―23アジア選手権(中国)と決勝トーナメント初戦で敗れている。「負けたら終わり。スタートからチャレンジする姿勢を出して、より高いステージにいきたい」と指揮官。50歳初戦を白星で飾る。

サッカー

×