森保JAPAN9月初陣で五輪世代・伊藤達哉&冨安健洋招集へ W杯主力は呼ばず

スポーツ報知
A代表と五輪代表の今後の予定

 日本代表とU―21代表を兼任する森保一監督(50)が、A代表初陣となる9月の親善試合(7日・チリ戦、11日・コスタリカ戦)にMF伊藤達哉(21)=ハンブルガーSV=とDF冨安健洋(19)=シントトロイデン=の東京五輪世代コンビを呼ぶ可能性が24日、浮上した。22年カタールW杯に向け、五輪世代と一体化して強化を図っていくことになりそうだ。

 初陣からいきなり東京五輪世代を招集するプランがあることが判明した。複数の協会関係者によると、今回はベスト16に進出したロシアW杯の主力メンバーは呼ばない方針。国内組と海外組の若手を中心にメンバー編成されそうで、森保監督が高く評価する五輪世代のMF伊藤とDF冨安の2人がリストアップされたようだ。

 柏の下部組織出身の伊藤は、Jリーグを経ずに昨年ハンブルガーSVでドイツ1部デビューを果たしたドリブラー。2部に降格した今季は背番号11を与えられ、継続的に試合に出ている。3月にU―21日本代表のパラグアイ遠征に招集した際は「目の前に相手がいても突破してチャンスにつなげていくところに期待している。本当に貪欲な選手」と高く評価している。

 冨安はベルギー1部シントトロイデンのセンターバック。188センチの長身を生かした対人の強さに加え、守備的MFもこなすなど足元の技術も高い。ロシアW杯にコーチとして参加した森保監督は不在だったが、5月のトゥーロン国際では3バックの真ん中で落ち着いたプレーを披露。五輪代表の守備の要として期待されている。

 2人が招集されれば、A代表の世代交代に加えて、五輪代表の強化という側面でも意義は大きい。海外組は五輪代表では拘束力がないため、招集できる機会が少ない。そこでA代表に引き上げることで森保サッカーを理解できる。他にもフローニンゲンMF堂安らも候補に挙がっているとみられ、A代表と五輪代表の一体強化が図れる。7月26日のA代表の就任会見で「年代間の融合をしっかり図りつつ、新しい日本代表を築き上げていきたい」と決意を示した指揮官。初戦から兼任監督のメリットを生かすことになりそうだ。

 ◆伊藤 達哉(いとう・たつや)1997年6月26日、東京都生まれ。21歳。小学生時代から柏の下部組織で育ち、Jリーグを経由せずに15年7月にドイツ1部ハンブルガーSVと契約。U―19からスタートし、17年9月にトップチームデビューを果たした。168センチ、59キロ。

 ◆冨安 健洋(とみやす・たけひろ)1998年11月5日、福岡県生まれ。19歳。中学時代から福岡の下部組織に入団し、15年5月に2種登録。16年に高校3年ながらプロ契約すると、同年7月のJ1・F東京戦でプロデビュー。今年1月にシントトロイデンに完全移籍。188センチ、78キロ。

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