柴崎から堂安へ新ホットライン確立「俺のタイミング分かって」

スポーツ報知
ウルグアイ戦に向け練習した柴崎(右)長友(左)ら日本代表イレブン(カメラ・頓所 美代子)

 日本代表は14日、親善試合のウルグアイ戦(16日・埼玉)に備え、さいたま市内のグラウンドで約1時間の非公開練習を行った。司令塔の役割が期待されるMF柴崎岳(26)=ヘタフェ=が、MF堂安律(20)=フローニンゲン=との新ホットライン構築に着手。2人で対話を重ね、パスのタイミングや、出し方などをすり合わせたという。また、MF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=が得点に意欲を見せた。

 森保ジャパンの司令塔が新ホットライン構築に動いた。ロシアW杯後、初招集となったMF柴崎は合宿が始まってからの6日間で、右MFを務める堂安と対話を重ねてきた。主に伝えたのは、柴崎独特のパスを出す体勢とタイミングについてだ。「全員攻撃、全員守備」を掲げる森保監督だが、手にする武器は1つでも多い方が良い。それがウルグアイ戦で披露される。

 新潟合宿(8~13日)でのことだった。柴崎から歩み寄った。

 柴崎「俺の持つ(パスを出す)タイミングはこうだから、と伝えた。(堂安)律も、それを分かってくれれば、良い攻撃につながる」

 堂安「岳くんとパスのタイミングの話をした。(柴崎がプレーする)スペインと(堂安の)オランダでもパスのタイミングは全然違う。岳くんの場合、足元に入り過ぎても、浮かしたりして、パスを出せる」

 狙いを定めたパスを出す場合、ボールをやや前方に出してから、蹴る選手が多い。だが、広い視野と多彩なキックを持つ柴崎は、たとえ、足元にボールが入り過ぎても、正確にパスを展開することができる。相手DFが「普通、あの体勢でパスは出せない」と準備が遅れるのは好都合だが、味方の堂安がそう感じては元も子もない。しっかりとすり合わせた。

 柴崎は「自分の考え、プレースタイルに近いという感覚がある。ウルグアイのような強豪と対戦する機会は少ない。W杯のようなマインドで試合に臨みたい。ロシアW杯と同じように、前線の選手には気持ちよくプレーしてもらうことを意識したい」と力説した。カタールW杯のエース候補の堂安と、心臓役の柴崎。ウルグアイ戦で、新たな可能性を照らす。(内田 知宏)

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