ヘタフェ柴崎、引退の小笠原に感謝「成長させてもらいました」日本代表合宿2日目

スポーツ報知
代表の練習に合流した柴崎(カメラ・生澤 英里香)

 来月のアジア杯(UAE)へ向けた日本代表国内合宿2日目が27日、千葉県内で行われ、MF柴崎岳(26)=ヘタフェ=らが合流した。鹿島時代の先輩MF小笠原の引退に驚きつつも、「成長させてもらいました」と感謝の気持ちを吐露した。

 小笠原の引退について尋ねられた柴崎は、表情を変えず静かに話し始めた。「知らなかったので、驚きはもちろんある。でも『まだできるんじゃないか』とは全然思わないし、満男さんがいろんなことを考慮した上での決断。その意見、考えを尊重して、お疲れさまでしたと言いたいです」

 「小学生の頃からアイドルだった」と小笠原のリストバンドを購入し、身につけて練習に励んだ。小学4年生の時、2002年日韓W杯に出場していた姿も覚えている。11年に鹿島へ入団するとボランチでコンビを組んだ。「多くは語らないが緩い空気、甘い空気を人一倍察する人だった。一人の選手として成長させてもらった大先輩」。多くを学び、スペイン2部テネリフェへ移籍するまでの約6年間を過ごした。11年の東日本大震災後に発足した、東北出身Jリーガーによるサッカー復興の団体「東北人魂」にも共に携わっている。少年の頃から追い続けた偉大な先輩の引退を、真っすぐに受け止めた。

 代表合宿にはこの日から合流。「個人としての決意も固めてきた。アジアNO1のいすを勝ち取りにいきたい」。04年大会(中国)の優勝メンバーだった小笠原に続くべく、全力を尽くす。(小又 風花)

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